本研究の目的は農商工連携におけるナレッジマネジメントを活用した共創的関係構築の条件を解明することにあった。これまで、食品・外食企業と農業分野の連携は、継続性の乏しい不安定で未完成な連携からいかなる条件によって連携組織のすべてがwin-win の状態になる共創的・価値創造的な関係へと進化していったのか、その解明が十分なされているとはいい難い。本研究ではまず、はじめに、農業、食品・外食企業、消費者各々に内在する潜在的ニーズと現実とのミスマッチの実体と連携組織内での問題の解明方向を明らかにし、次に連携が未完成なものから共創的関係に進化する要因をナレッジマネジメント活用の視点から明らかにした。
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