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2010 年度 実績報告書

離島農村地域における新たな都市農村交流ビジネスの展開と地域内経済効果の計測

研究課題

研究課題/領域番号 22580253
研究機関琉球大学

研究代表者

内藤 重之  琉球大学, 農学部, 准教授 (30333397)

研究分担者 仲地 宗俊  琉球大学, 農学部, 教授 (70180312)
藤田 武弘  和歌山大学, 観光学部, 教授 (70244663)
藤本 高志  大阪経済大学, 経済学部, 教授 (40340583)
大西 敏夫  和歌山大学, 経済学部, 教授 (90233212)
細野 賢治  広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (90271428)
キーワード農村社会 / 離島農村 / 都市農村交流 / 民泊 / 地域内経済効果
研究概要

本研究の目的は、沖縄県内における離島農村の取り組みに焦点を当て、宿泊体験学習の受入による都市農村交流ビジネスの実態と課題、その経済効果等を明らかにし、今後の展開方向について考察することである。初年度に当たる今年度は沖縄県伊江村において伊江島観光協会が受入窓口となって取り組んでいる民家体験泊を事例として、伊江村役場、伊江島観光協会、伊江島観光協会民泊部会に加入している民家、民宿等を対象としてヒアリング調査を実施し、その結果を分析した。成果の概要は次のとおりである。
1.宿泊体験学習の受入による都市農村交流ビジネスの実態とその効果を明らかにした。伊江村における民泊事業の経済効果は直接効果だけで年間約3億円に達している.調査対象民家(64戸)の民泊による収入は1戸当たり144万円であり、貴重な収入源になっているだけでなく、民泊が様々な効果を生み出している。また、民泊の実施によって農業生産を縮小させた農家は少なく、逆に農作業体験や食材として野菜・果実の生産を増やした民家が多くみられるなど農業にもよい影響が現れているといえよう。
2.伊江村における民家体験泊事業の成功要因を明らかにした。伊江村における成功要因として次の点が指摘できる。第1に、伊江島観光協会の役員が強力なリーダーシップを発揮するとともに、村、教育委員会、農協、漁協、商工会との協力体制を構築したことである。第2に、受入民家が人の命を預かっているという高い自覚をもつ一方で、あくまでも民泊は副業であるとの意識をもち、農業等の生業を主業としながら、無理のない範囲で取り組んでいることである。第3に、伊江島(村)はもともと修学旅行の人気が高い沖縄本島に近接しているなど立地条件がよいだけでなく、豊かな自然と多くの戦跡が残っており、さらに中等・高等教育機関がなく、若者の受入に鴛して村民が協力的であることも大きいと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] 農村における新たな都市農村交流ビジネスの展開-伊江村の民家体験泊を事例にして-2010

    • 著者名/発表者名
      内藤重之
    • 学会等名
      沖縄農業経済学会
    • 発表場所
      沖縄青少年研修センター
    • 年月日
      2010-11-20
  • [図書] 都市と農村(第4章都市・農村交流政策の展開と課題)2011

    • 著者名/発表者名
      大西敏夫
    • 総ページ数
      58-73
    • 出版者
      日本経済評論社
  • [図書] 都市と農村(第11章体験教育旅行を通じた都市・農村交流)2011

    • 著者名/発表者名
      藤田武弘
    • 総ページ数
      180-193
    • 出版者
      日本経済評論社

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公開日: 2012-07-19  

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