本研究では、 生鮮食品流通における食品廃棄物の削減とリサイクルの成立条件について考察した。本研究が明らかにしたのは、次の 4 点である。(1)日本において、自治体の廃棄物政策が食品リサイクルを阻害する可能性がある。(2)韓国・可楽洞市場では、厳しい規制と徹底した監視によって、食品リサイクルを実現している。(3)台北果菜市場においては、場内清掃業者へインセンティブを付与することで食品残さの分別とリサイクルを実現している。(4)細断型ロールベーラの技術は、卸売市場に応用することで食品リサイクルの進展に寄与する可能性がある。
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