企業の地域農業進出には二つのタイプがある。一つは耕作放棄地等が発生している地域に対して、農業者の不足を補う形での進出であり、地場建設業等の事例が多い。もう一つは園芸地帯等におけるもので、農業者は十分に存在するが、企業サイドはIT技術等の農業への応用によるビジネスチャンスの拡大を狙い、農業サイドは経験と勘による農業から科学的管理への脱却を図るものである。また東日本大震災の被災地では外食産業等が野菜工場等を単独に建設し、技術的に失敗したり、販路確保に苦労している事例もある。総じて、大きな問題が生じている現状にはない。
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