研究課題/領域番号 |
22580269
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研究機関 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
高橋 明広 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 総合企画調整部・研究調査チーム, 主任研究員 (20355465)
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研究分担者 |
山田 伊澄 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・農業経営研究チーム, 主任研究員 (30414428)
伊庭 治彦 神戸大学, 農学部, 准教授 (70303873)
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キーワード | 集落営農 / スモールビジネス / コミュニティ / 地域農業の活性化 |
研究概要 |
本年度は、1)米国カリフォルニア州の小規模農場におけるスモールビジネスに関する調査を実施した。調査先は、(1)小規模農場に投資を実施しているPaul Segas氏、(2)年間6万人の児童を受け入れて教育ファームを実施しているFog Willow Punpkin Farm、(3)CSAを実施しているful veny farmのTomas Nelsonn氏、(4)レストラン等への有機野菜の販売や商品開発支援や有機農業に関心のある消費者に食材と調理方法の情報提供を実施しているDel Rio-Botanica、(5)消費者が野菜を直接圃場から摘み取り購入するU-pickに取り組んでいるR.Kelly Farmである。その特徴は、地域ブランドの確立、次世代を農場の顧客に取り組む仕組み作りを考慮しているところにある。そして、消費者、取引先等とのアライアンスのマネジメントと農場の本来的活動以外の社会戦略が重要であるという知見を得た。また、これら農場の聞き取り調査から、スモールビジネスに関しては、EU特に英国の取り組みについても確認することが重要であること、また、それらスモールビジネスを支援する農村振興活動が効果を上げているという情報を得た。これらの点についても次年度調査を行う予定である。そして、2)国内の集落営農について、果樹作に関するスモールビジネスに取り組む事例、及び、介護事業に取り組む事例を調査し、集落営農においては、ファームサイズからビジネスサイズの拡大が求められており、これらスモールビジネスを通じて、地域内コミュニケーションの増加、定住環境の改善、コミュニティ内の経済活動の活性化を通じて、地域農業の活性化と新たなビジネスチャンスが形成されていることを確認した。
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