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2010 年度 実績報告書

ピートモスによる油と重金属の吸着並びに油の生分解に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22580277
研究機関九州大学

研究代表者

大坪 政美  九州大学, 農学研究院, 教授 (80112316)

研究分担者 東 孝寛  九州大学, 農学研究院, 准教授 (00181066)
金山 素平  九州大学, 農学研究院, 助教 (60398104)
筑紫 二郎  九州大学, 生物環境調節センター, 教授 (00127458)
キーワードピートモス / 油吸着材 / 油汚染 / 灯油 / カラム試験
研究概要

近年,海域や陸域における油汚染は深刻になりつつある.ピートモスは油の吸着材として有用な材料である.今年度は、カラム試験を使ってピートモスの灯油保持特性を調べることにより,ピートモスの油吸着材としての性能を評価した.比較のために油吸着材として活性炭,珪藻土,およびポリプロピレンも用いた.以下のような結論を得た.
1)電子顕微鏡写真によるとピートモスは繊維質であり,棒状の単体は多数の孔隙をもち,その内表面は凹凸に富む.そのため比表面積は大きい値を示す.
2)油分特性曲線によると,吸油過程ではピートモスは他の吸着材に比べより多くの灯油をより高い位置にまで引き上げることができ,脱油過程ではより多くの灯油をより高い位置に保持する.また,いずれの吸着材も,吸着過程より脱油過程の方が,より多くの灯油をより高い位置に保持するというヒステリシス特性を示すが,その程度はピートモスが最も大きい.
3)密度の異なるピートモスの油分特性曲線を比べると,緩詰めより密詰めの方が,より高い位置により多くの灯油を保持することができる
4)カラム中の吸着材が保持する灯油の全量,および単位質量の吸着材が保持する灯油保持量は,いずれもピートモスが最も大きい.これは,ピートモスが油保持能および経済性の面から優れていることを示している.

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公開日: 2012-07-19  

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