研究課題/領域番号 |
22580277
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大坪 政美 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80112316)
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研究分担者 |
東 孝寛 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00181066)
金山 素平 九州大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (60398104)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ピートモス / 土壌油汚染 / 油保持 / 修復 / 地下水汚染 |
研究概要 |
油汚染土からの油拡散を防止する技術の一つとして,現地で油汚染土とピートモスを混合する工法を筆者らは既に提案した。即ち,油汚染土を掘削して地上で作業機械によりピートモスと混合し,その後汚染土を現場に埋め戻す工法である。汚染土中のピートモスは油を保持するので,雨水が油汚染土中を浸透しても油は浸出しないと予想される。この過程を室内試験により再現して,どの程度のピートモスを汚染土に混ぜれば,油汚染土からの油の浸出を防止できるかを調べた。 実験としては,まず試料土に油を加えて油汚染土を作成し,それにピートモスを混合した。この汚染土を高さ2cm,直径6cmのアクリル容器に詰め,それに水を浸透させ,浸出する油の量を測定した。試料土としては標準砂とマサ土(砂分76%,シルト分18%,粘土分6%),油としては灯油とA重油を用いた。ピートモスの混合割合は0,2,4,6,8,10%とした。油汚染の程度は,灯油では50,100 g/kg,A重油では50 g/kgとした。 結果として,標準砂の場合50 g/kgの油汚染では,ピートモスを2%混合するだけで灯油とA重油の浸出を0.1 %に抑えることができた。ピートモス無添加では,灯油は84 %,A重油は2%浸出した。100 g/kgの灯油汚染では,ピートモスを4%混合することで灯油の浸出を0.1%に抑えることができた。ピートモスの混合割合が2%と0%のとき,灯油の浸出はそれぞれ44%と81%であった。 マサ土の場合,50 g/kgの油汚染では,灯油の浸出はピートモス無添加でも0.6%であった。100 g/kgの油汚染では,ピートモスを2%混合することで灯油の浸出を0.45%に抑えることができた。ピートモス無添加では7%の灯油が浸出した。50 g/kgのA重油汚染では,油の浸出はピートモス無添加でも0.6%であった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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