研究課題/領域番号 |
22580278
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
神宮字 寛 宮城大学, 食産業学部, 准教授 (10299779)
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キーワード | アキアカネ / ライシメータ / 水管理 / 中干し / 低温処理 / 栽培管理 / 卵越冬 / 休眠 |
研究概要 |
・水田灌漸時期の変化に関する聞き取り調査 地域によってどの程度、湛水期間と中干し時期が異なるのかを調査するために、宮城県内の各地域の水田を現地踏査し、湛水期間と中干し時期を確認した。具体的には、宮城県稲作管理指導指針(基本編)を基に一般的な栽培管理スケジュールに照らして地域ごとの水管理状況を把握した。22年度に実施できなかった、全国的な動向を把握するためのJAへのヒアリング調査を実施した。 ・実験圃場を使用した中干しめ影響評価 平成22年に採取したアキアカネ卵を恒温器(H22年備品購入、低温インキュベータ)で保管した。5月以降に宮城大学付属農場の実験水田を用いて、中干し開始時期を3段階に分けた試験区画を作成した。具体的には、中干し開始時期を(1)6月下旬、(2)7月上旬、(3)7月中旬、(4)常時湛水の4条件を設定した。採取した卵を各区画に300個放流し、1週間ごとに幼虫個体数を調査した。また、羽化時期には、羽化殻数を毎日調査した。その結果、(1)6月下旬の中干し開始が最も早い条件でも、幼虫が終齢に達している場合は、羽化が正常に粉割れることが明らかとなった。したがって、早場米やより早い中干し条件が、幼虫の生存率に影響を及ぼすと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
東日本大震災の影響で実験計画に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
計画的に実験を遂行する予定である。ライシメータ実験に加えてワグネルポットを用いた実験を新たに加えて行う予定である。
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