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2010 年度 実績報告書

分光反射計測による生食用果実の打撲傷の検出に関する応用研究

研究課題

研究課題/領域番号 22580284
研究機関弘前大学

研究代表者

張 樹槐  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (90261429)

研究分担者 荒川 修  弘前大学, 農学生命科学部, 教授 (70184265)
キーワードリンゴ / モモ / ナシ / 打撲傷 / 分光計測 / ROC曲線
研究概要

平成22年度に得た主な成果を以下に示す。
1.生食用リンゴだけでなく,モモやナシの人工的打撲傷の作成方法についても,予備実験を含めその妥当性を検討した。
2.リンゴ,モモ,ナシ果実の分光反射データの経時変化を計測・記録し,それらを統計解析する方法も検討した。特にリンゴ果実の打撲傷検出について,ROC曲線(Receiver Operating Characteristic Curve,受信者動作特性曲線)の応用について検討した。
3.当研究室の今までの研究成果を参照しながら,リンゴ,モモ,ナシの打撲傷を検出する波長域の特定及びその直線性を検討した。その結果,リンゴ果実の打撲傷については,今までの研究成果を再確認できたと同時に,いくつかの波長での分光反射データの比率を用いることにより,95%以上の精度で傷の有無が判別可能である結果を得た。2,3個の極めて少ない波長でも高精度で傷を判別できることは,実用化を考える際特に重要な成果である。
また,モモやナシについては,判別精度がリンゴに比べて低くなり,更なるデータの蓄積や統計解析方法などについて検討する必要がある。
4.打撲傷の経時変化と化学成分の関連性について,熟度や被袋処理の異なるリンゴ果実を用いて検討した。その結果,果実のポリフェノール含有量が分光反射率の時間的変化率と相関が高いことを判明した。これについて来年度も検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Wavelength Selection of Vis/NIR Spectroscopy for Bruise Detection of Apples2010

    • 著者名/発表者名
      羅〓, 張樹槐, 高橋照夫
    • 学会等名
      第69回農業機械学会年次大会講演要旨
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] Comparison of Visible and NIR Spectroscopy for Bruise Detection of Apples2010

    • 著者名/発表者名
      羅〓, 張樹槐, 高橋照夫
    • 学会等名
      平成22年度農業機械学会東北支部大会研究発表会要旨集
    • 発表場所
      弘前大学
    • 年月日
      20100800

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公開日: 2012-07-19  

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