研究課題
基盤研究(C)
キュウリの奇形果の発生への光合成産物の欠乏の関与を分子レベルで調べるため、光合成産物欠乏に伴って発現が増加する遺伝子を全摘葉処理及び連続暗黒処理により探索したところ、糖欠乏のよいマーカーとして知られるアスパラギン合成酵素遺伝子、キュウリの体細胞胚発生に伴って誘導されることが知られていたCsSEF1、および新規のジンクフィンガー様遺伝子の3つの遺伝子が得られ、そのうち後者2つは機能未知のものだった。特にCsSEF1は処理により約100倍も発現量が増加した。その発現は果実の成長速度に比例する呼吸速度の低下と時間的に相関しており、活発に成長する組織における成長停止に関与している可能性が考えられた。CsSEF1は植物では機能がよく分かっていないタンデムCCCHジンクフィンガーファミリーに属し、植物特有のモチーフを有しており、今回の知見は有用なものである。
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