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2012 年度 実績報告書

ディジタルホログラフィを利用したカビ菌糸の迅速自動検出法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22580299
研究機関仙台高等専門学校

研究代表者

那須 潜思  仙台高等専門学校, 知能エレクトロニクス工学科, 教授 (80208066)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードディジタルホログラフィ / Gabor型 / 菌糸 / カビ / 寒天培地 / 光計測
研究概要

H24度の研究課題は,下記(1)~(3)であった。
(1)適切な撮影倍率の検討と再生画像のSN比の評価およびカビ識別のための画像処理の検討
(2)ディジタルホログラフィを用いた逐次観測実験と計測時間の評価・検討
(3)研究成果のまとめと公表
これらについて,以下のように進めた。まず,昨年度の結果から,高SN比が得られることがわかったGabor型の光学系を採用した。課題(1)について,寒天培地に青かびの胞子を散布後,一定時間培養した後にホログラムを撮影し,像の再生実験を行った。撮影倍率については,CCDイメージセンサの画素一辺が菌糸の直径よりも数倍大きいが,拡大しなくても菌糸を撮影可能であり,また,5倍以内の拡大では,再生画像のSN比に大きな変化は見られなかった。次に,画像処理については,一定時間経過後の再生画面を初期画像で除算することによって,シャーレの微小な窪みにより発生する斑点状のノイズおよびレーザー光の光量の不均一性を低減することができた。しかし,菌糸が糸状をなす形状の特徴を利用して菌糸を識別するアイディアについては,再生像における菌糸の太さが一定ではなく断続的に見えるために,形状の特徴からカビ菌糸を特定することはできていない。課題(2)については,逐次観測のために1時間ごとのインターバル撮影を行うと,シャーレの蓋に結露が生じて逐次撮影困難となる問題が生じた。その問題の解決に長い時間を要したため,充分な逐次観測実験を行うことができていない。このため再現性が十分ではないが,青カビを用いた実験では培養開始後1日程度以内でカビの存在を確認することができた。課題(3)については,H25年3月の応用物理学会春季学術講演会にて,本研究成果の一部を発表した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Gabor型ディジタルホログラフィを用いたカビ菌糸観測に関する検討

    • 著者名/発表者名
      鍵谷龍樹,那須潜思,他
    • 学会等名
      2013年 応用物理学会 春季学術講演会
    • 発表場所
      神奈川工科大学(厚木市)

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公開日: 2014-07-24  

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