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2010 年度 実績報告書

人工染色体ベクターを活用した遺伝子改変動物の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22580320
研究機関山口大学

研究代表者

音井 威重  山口大学, 農学部, 教授 (30311814)

キーワード人工染色体 / クローン / 蛍光タンパク質 / ネコ / 胚発育 / ベクター
研究概要

本研究は、遺伝子搭載サイズに制限がないヒト人工染色体(Human Artificial Chromosome : HAC)ベクターを利用して、感染症、腫瘍の治療・予防および臓器移植や細胞・組織移植研究のための体細胞クローン由来モデル動物を確立することを目標としている。まず、安定的に蛍光タンパク質(GFP)を発現する遺伝子改変ネコを作出する。その手法として、GFP-HACベクターを挿入した体細胞を作製し、体細胞クローン技術により、遺伝子改変ネコを作出する。将来的にはHAC上に目的に応じた種々の遺伝子を搭載する。
本年度は、胎児の肺組織から採取した繊維芽細胞にGFP搭載HACを移入し、その移入効率を検討した。なお、GFP遺伝子を搭載した21HACベクターの構造を維持するために、HACベクターを受容細胞に導入する方法として微小核細胞融合法を使用した。さらに、体細胞クローン胚の発育は、移植される体細胞の種類により、その後の胚発育が異なることから、GFP搭載HACを導入した受容細胞を核として、除核卵母細胞と融合・再構築し、受容細胞由来の体細胞クローン胚の発育を比較検討した。その結果、移入効率は細胞の継代により生存性が低下し、その効率は数%であり、さらに、遊離した培養細胞において正常な形態を示した細胞は少なかった。2系統の培養株由来受容細胞をドナーとして融合した結果、60~66%の融合胚が分割し、一部は8細胞期まで発育した。その他関連するネコクローン胚の作成方法の改善目的に、異種間のネコクローン胚の培養条件および処理方法等について検討し、その成果を取りまとめた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] In vitro development of cat interspecies nuclear transfer using pig's and cow's cytoplasm.2010

    • 著者名/発表者名
      Kaedei, Y.
    • 雑誌名

      B.Vet.I.Pulawy

      巻: 54 ページ: 405-408

    • 査読あり
  • [学会発表] ネコ卵母細胞の体外成熟・体外発育に及ぼすリラキシンの添加効果2010

    • 著者名/発表者名
      花立敬祐
    • 学会等名
      150回日本獣医学会
    • 発表場所
      帯広市、帯広畜産大学
    • 年月日
      2010-09-16
  • [学会発表] 異なる機序の細胞周期同調剤で処理したネコ体細胞と除核ウシ卵母細胞との融合後の胚発育2010

    • 著者名/発表者名
      藤原彬
    • 学会等名
      150回日本獣医学会
    • 発表場所
      帯広市、帯広畜産大学
    • 年月日
      2010-09-16

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公開日: 2012-07-19  

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