• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

鳥類下垂体転写因子によるホルモン遺伝子発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 22580322
研究機関麻布大学

研究代表者

神作 宜男  麻布大学, 獣医学部, 教授 (60333142)

キーワード応用動物 / 生体分子 / 転写因子
研究概要

鳥類下垂体におけるプロラクチンの遺伝子発現調節因子としてはこれまでにPit-1が明らかにされている。ほ乳類ではこの他に発現調節に関与する転写因子としてPREBやmPOU (Brn-5)がクローニングされており、レポーターアッセイなどにより、Pit-1とともに発現制御を担っている事が明らかにされている。鳥類ではこれらの転写因子が存在しているか明らかではなかったため、プロラクチン遺伝子の発現やプロラクチンの濃度上昇に伴い発現する就巣行動との関連性が不明であった。本研究ではニワトリ及びシチメンチョウにおけるPREBcDNAのクローニングを試みた。またmPOUの断片クローニングを試みた。PREBcDNAはほ乳類の配列を元にプライマーを設計し、ニワトリ及びシチメンチョウ下垂体より抽出したmRNAより逆転写の後PCRを行い、断片を増幅した。塩基配列決定をした後に断片配列をもとに5'及び3'RACEを行い全長cDNAの配列を決定した。その結果ニワトリとシチメンチョウではそれぞれ1440bp及び1422bpの配列が決定され、アミノ酸は411個からなる事が明らかになった。ニワトリとシチメンチョウでは非常に高い相同性を示した。また、ほ乳類との類似性はアミノ酸コード領域において70%の相同性を示した。mPOUに関してはニワトリの下垂体トータルRNAより部分断片311bpのクローニングに成功した。ほ乳類の該当領域に対する相同性は90%であった。これらの結果より、鳥類の下垂体においてPREB及びmPOUが発現している事が明らかになったことから、Pit-1以外は不明であったプロラクチン遺伝子発現に関する作用機序をさらに詳細に調べる事ができるようになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sequence characterization of K-gene linked region in Various chicken breeds.2011

    • 著者名/発表者名
      Kansaku N, 他3名
    • 雑誌名

      Journal of Poultry Science

      巻: (Accepted)

    • 査読あり
  • [学会発表] Expression of Exon-3 skip splicing form of PRL mRNA in the chicken anterior pituitary gland.2010

    • 著者名/発表者名
      Kansaku N, 他3名
    • 学会等名
      Europian Poultry Congress
    • 発表場所
      Tours
    • 年月日
      2010-08-26

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi