研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、BSE 血液中に逸脱する神経蛋白質を高感度に検出し、生前診断の一助にする事である。生体試料には類似する夾雑物が非常に多く存在するので、安定した結果を導きだすには夾雑物を予め出来る限り取り除くことが重要である。しかしながら、網羅的解析を行うためにはなるべく多種類の生体成分を同時に分析することも必要なことである。我々のこれまでの研究により、予め抗体を検出しておくことで ターゲットを絞り込むことが出来る。そのために目的蛋白質に応じて生体試料の前処理法を工夫することが出来る。実際には、当研究室が開発した C8 および C6 固相カラムを用いたペプチド吸着の改良法を用いて、前年度特定された抗原蛋白質それぞれに関して添加回収試験を行い、吸着および溶出溶媒の検討を行い、高回収率で定量的な生体試料前処理法を確立し、LC-MS による高感度検出を可能にした。
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