研究課題/領域番号 |
22580365
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川手 憲俊 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (80221901)
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研究分担者 |
稲葉 俊夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (00137241)
玉田 尋通 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 教授 (10155252)
高橋 正弘 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (50582334)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | INSL3 / イヌ / ウシ / 潜在精巣 / テストステロン / ライディッヒ細胞 |
研究概要 |
本年度は、以下のような研究成果が得られた。 ①潜在精巣犬の血漿INSL3濃度の測定 両側性潜在精巣犬の血漿INSL3とテストステロン濃度は正常犬と一側性潜在精巣犬に比べて有意に低かった(p<0.05)。また、INSL3(範囲:0.05~0.43ng/ml)とテストステロン(範囲:0.10~0.94ng/ml)濃度は両側性停留精巣犬で容易に検出されたが、去勢犬では検出されなかった(INSL3<0.02ng/ml,テストステロン<0.04ng/ml)。以上の成績から、両側性潜在精巣犬の両ホルモン濃度は正常犬や一側性潜在精巣犬より低いが、去勢犬よりも高い値を示したことから、精巣が陰嚢内に存在しないイヌにおいて、両ホルモンを測定することにより、精巣停留の予見が可能であることが示された。また、両側性潜在精巣犬の血漿INSL3とテストステロン濃度はともに正常犬および一側性潜在精巣犬よりも低い値を示したことから、両側性潜在精巣犬の精巣ライディッヒ細胞の内分泌機能は低下していることが示唆された。 ②潜在精巣牛の血漿INSL3濃度の測定 潜在精巣牛の血漿INSL3およびテストステロン濃度は、去勢牛のそれに比べて有意に高く(p<0.05)、同月齢の正常牛のそれに比べて有意に低い値を示した(p<0.05)。以上の成績から、潜在精巣牛の血漿INSL3とテストステロン濃度はともに正常牛よりも低い値を示したことから、潜在精巣牛の両ホルモン濃度は正常例より低いが、去勢牛よりも高い値を示したことから、精巣が陰嚢内に存在しないウシにおいて、両ホルモンを測定することにより、精巣停留の予知が可能であることが示された。さらに、潜在精巣牛の精巣ライディッヒ細胞の内分泌機能は低下している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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