• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

犬の胸腰部椎間板疾患における予後判定因子の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22580367
研究機関酪農学園大学

研究代表者

上野 博史  酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (70322881)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード犬 / 椎間板疾患 / 予後判定因子 / マトリクスメタロプロテイナーゼ / 軟骨異栄養犬種 / 血清 / MMP活性値 / ゼラチンザイモグラフィー
研究概要

【背景】Levineらは、椎間板疾患(IVDD)罹患犬の血清におけるマトリクスメタロプロテイナーゼ (MMP)が健常な軍用犬の血清と比較して有意に認められることを報告し、IVDDの予後評価因子として注目した。一方、我々はIVDDに罹患していないビーグル犬の血清中においてMMP-9活性を認めた。
【目的】Levineの報告と我々の研究において認められたIVDD非罹患犬のMMP活性の差異が、犬種間の差(軟骨異栄養犬種か否か)によるものかを明らかにし、血清中MMP活性をIVDDの予後評価因子として応用できるか否かを検討する。
【概要】軟骨異栄養犬種であるビーグル犬18頭(幼齢群6、若齢群5、高齢群7)および軟骨異栄養犬種でないラブラドール・レトリーバー(L.レトリーバー)25頭(幼齢群6、若齢群10、高齢群9)を供試動物とした。全頭において血清のゼラチンザイモグラフィーおよびMMP活性値測定を実施した。
【成績】ゼラチンザイモグラフィー:ビーグル犬およびL.レトリーバー全頭で潜在型MMP-2およびせん活性型MMP-9が検出された。MMP活性値:ビーグル犬では、幼齢群および若齢群と比較して高齢群で有意に高値を示した。一方、L.レトリーバーでは、幼齢群、若齢群、高齢群の順に有意に減少していた。
【考察】7か月齢から10歳齢までの広範な年齢の犬において、ゼラチンザイモグラフィーによりMMP-2および9活性が検出されたことから、ゼラチンザイモグラフィーによる血清中MMPの定性的評価は、IVDDの予後評価因子として有用ではないことが示唆された。一方、IVDD罹患犬の血清中MMP活性値が、今回測定したIVDD非罹患犬のMMP活性値よりも有意に高く、かつ予後との相関が認められた場合には、IVDDの予後評価因子として応用できる可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi