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2010 年度 実績報告書

消化管免疫応答を制御する冬虫夏草属菌由来の高分子アジュバントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22590004
研究機関金沢大学

研究代表者

高野 文英  金沢大学, 薬学系, 准教授 (20236251)

キーワード薬学 / 菌類 / 糖鎖 / 蛋白質 / 免疫調節 / アジュバント / 冬虫夏草属 / 消化管
研究概要

<研究の目的>当該年度における研究では、野外に発生する冬虫夏草属菌の採取と培養および消化管免疫応答を指標に免疫賦活化アジュバント活性を示す糖蛋白の成分分析に着手することを目的とする。
<研究実施計画>平成22年度は、採取地域(東北・北陸エリア)の梅雨明けが早く高温乾燥な夏が続いたため、菌育成環境の悪化や昆虫発生数の減少が影響したが、採取回数を多くすることにより、採取目標のハナサナギタケを含む5種20検体の菌体を採取するのに成功した。採取した菌種のうち、ハナサナギタケ、クモタケ、ムラサキクビオレタケ、カメムシタケについては、菌糸体の発生が良好であったので、昆虫成分を含まない酵母寒天培地で大量培養を行った。次いで、培養代謝液のエキス調整後に、分子ふるいゲル濾過カラムに通導して糖蛋白の精製を行いマウスで消化管免疫賦活化試験を行った結果、ハナサナギタケ、クモタケの培養代謝液において、3種類の免疫調節が含まれていることが判明し、2種の菌に含まれる糖蛋白の分子量は近似していることが電気泳動により判明した。現在、これらの糖タンパクについて精製と大量培養によるスケールアップを行っている。23年度以降は自然環境の影響(異常気象や採取先の震災被害)も考慮して、野外採取の回数の増加と採取次期の延長を行うとともに、ハナサナギタケ胞子を含む子実体を凍結保存し、且つハナサナギタケ以外の菌種についても調査対象を拡大して研究を実施する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Carotenoids modulate cytokine production in Peyer's patch cells ex viVO2010

    • 著者名/発表者名
      M.Yamaguchi, E Takano, 他4名,5番目
    • 雑誌名

      Journal of Agricultural Food Chemistry

      巻: 58 ページ: 8566-8572

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Capsicum extract and its constituents modulated the production of immunoglobulins in Peyer's patch cells ex vivo2010

    • 著者名/発表者名
      M.Yamaguchi, E Takano, 他3名,4番目
    • 雑誌名

      Journal of Functional Foods

      巻: 2 ページ: 255-262

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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