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2010 年度 実績報告書

植物糖転移酵素を利用した機能性化合物の糖鎖構築と消化管吸収性の改善

研究課題

研究課題/領域番号 22590009
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

水上 元  名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (30128219)

キーワード二次代謝糖転移酵素 / 酵素合成 / 配糖体 / 生物転換
研究概要

本年度は、各種の植物から配糖体の酵素合成に使用可能な糖転移酵素cDNAをできるだけ多数単離し、その機能を組換え酵素を用いて解析することを目的として研究を実施した。主要な成果は以下のとおりである。
(1) クチナシ、スイカズラ、ニチニチソウ、ハマボウフウの植物体(主として葉)および培養細胞からcDNAライブラリーを構築した。これらのライブラリーを鋳型として、糖転移酵素遺伝子に保存された配列をもとにホモロジークローニングを行い、糖転移酵素遺伝子候補cDNAの多数の断片を得た。
(2) ニチニチソウのESTデータベースを検索し、糖転移酵素に相同性を示す8つのEST配列を発見し、これらがニチニチソウの葉で発現していることを確認した。
(3) これらの断片について分子系統学的な解析を行い、糖転移酵素のグループAおよびLに属するものを選び出し、RACE方により全長cDNAクローンの単離を試みた。現在までにクチナシから2つ、スイカズラから1つ、ニチニチソウから2つ、ハマボウフウから3つの全長cDNAクローンを得た。
(4) これらのクローンについて、大腸菌発現用ベクターにサブクローニングし、組換えタンパク質を得られることを確認した。また、一部については、種々の基質を用いてその機能を検索した。
これらの研究成果は、平成23年度において、これまでに得た各種酵素を用いて種々の配糖体の効率的な新規合成法を開発して行くための基礎となるものである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Production of Bioactive Glycosides Using Plant Glycosyltransferase2011

    • 著者名/発表者名
      水上元
    • 学会等名
      Plant and Animal Genome XIX
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2011-01-17
  • [学会発表] クチナシ培養細胞由来crocetin配糖化酵素の単離と機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      寺坂和祥(水上元)
    • 学会等名
      第28回日本植物細胞分子生物学会大会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2010-09-03
  • [学会発表] 植物イリドイド配糖化酵素における基質特異性制御部位の探索2010

    • 著者名/発表者名
      永利麻衣(水上 元)
    • 学会等名
      第28回日本植物細胞分子生物学会大会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2010-09-02
  • [学会発表] In situ UDP-glucose再生系の存在下での二次代謝糖転移酵素の機能解析2010

    • 著者名/発表者名
      水谷優希(水上 元)
    • 学会等名
      第28回日本植物細胞分子生物学会大会
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      2010-09-02

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公開日: 2012-07-19  

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