研究課題
(1)シロイヌナズナおよびニチニチソウから平成23年度までの研究で単離した糖転移酵素とシロイヌナズナのショ糖合成酵素を組み合わせたone pot-two enzyme systemを用いることによりquercetinの種々の水酸基に糖を付加した各種の配糖体を効率的に合成することを示した。このシステムを用いることにより、糖転移酵素単独での反応では得られなかった配糖体も生成することが明らかになり、このシステムが配糖体の酵素生産を図る上で極めて有用であることが明らかになった。(2)各種の糖鎖を有するquercetin配糖体をratに経口投与し、その血中濃度変化をモニターするとともにbioavailabilityを評価することにより糖鎖構造と消化管吸収性の関係を検討した。(3)Quercetin配糖体は消化管内のlactose-phlorizin beta-hydroxylaseとalpha-amylaseによって加水分解されてから、アグリコンとして受動拡散機構を介して吸収されることが明らかになった。Qyecetinの配糖化による消化管吸収の増大のためには、この2つの酵素による加水分解を受けることの出来る糖鎖の構築が必要である。(4)Quercetinのbioavailabilityは、配糖化することにより最大で約17倍に増加した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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J.Nat. Med.
巻: (in press)
DOI10.1007/s11418-013-0760-5
FEBS Letters
巻: 586 ページ: 4344-4350
10.1016/j.febslet.2012.10.045
巻: 586 ページ: 1055-1061
10.1016/j.febslet.2012.03.003