真菌症対策の一環として、病原真菌カンジダを感染させたカイコをスクリーニングの初期段階に利用し、天然資源より抗真菌剤のリードと成り得る新規化合物の発見を目的に探索研究を実施した。微生物の培養液 9,307 サンプルを評価した結果、17 サンプル (真菌: 10 サンプル、放線菌: 7 サンプル) に延命効果が確認され、このうち真菌Penicillium sp. BF-0003 株の培養液中より新規抗真菌物質BF-0003C物質の発見に成功した。本物質はカイコカンジダ感染モデルにおいて、毒性を示すことなく治療効果を示した。
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