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2010 年度 実績報告書

オーダーメイドの固定化人工酵素の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22590027
研究機関群馬大学

研究代表者

日置 英彰  群馬大学, 教育学部, 教授 (00208737)

キーワードカリックスアレーン / コンビナトリアル化学 / 触媒
研究概要

本研究ではコンビナトリアル化学の手法を利用して,触媒候補となるカリックスアレーンライブラリーを効率よく合成し,その中から酵素のように高い反応効率と基質特異性をもち,かつ再利用可能な触媒を効率よく作製する一般的な方法を確立することを目的とする.合理的なライブラリーを設計するためには,基質結合部位となるupper rimに結合させる4本のアームをいかに修飾するかがポイントとなる。これまで筆者が行ってきたカリックスアレーンライブラリーの合成経路では,4本のアームには同じビルディングブロックを導入することしかできなかった.より高い基質特異性と反応性を確保するためには,それぞれのアームに異なるビルディングブロックを導入する必要がある.そこで,アームを二つのグループに分け,隣同士のアームにはそれぞれに異なったビルディングブロックを導入することとした.市販のカリックス[4]アレーンを出発原料とし,まずはこれを固相担体に結合させるため,lower rimにリンカーを導入した.続いて,upper rimを臭素化し,2当量のn-ブチルリチウムと処理し,続いてDMFと反応させることによって対面する2個の臭素を選択的にホルミル化することに成功した.ホルミル基をヒドロキシメチル基へと還元し,生じた水酸基をシリル基で保護した.続いて残り2個の臭素原子を同様な処理によってホルミル化した.続いて還元的アミノ化を生じたアミノ基をBoc基で保護した.続いてシリル基を脱保護し,同様な操作を行って生じたアミノ基をAlloc基で保護した.最後にlower rimに結合したリンカーを介して固相に担持した.ビルデイングブロックに異なる二つのアミノ基の保護基を導入したコア化合物を市販のカリックス[4]アレーンから19段階で合成する経路を確立した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Novel Alkoxyamine Linker to Load Ketones for Solid-Phase Synthesis : Application of the Synthesis of 1,4-Benzodiazepine-2-ones.2010

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Hioki, et al
    • 雑誌名

      Journal of Combinatorial Chemistry

      巻: 12 ページ: 311-314

    • 査読あり
  • [学会発表] アルコキシアミンリンカーを用いたベンゾジアゼピン類の固相コンビナトリアル合成とその抗マラリア活性2010

    • 著者名/発表者名
      日置英彰
    • 学会等名
      第60回有機合成化学協会関東支部シンポジウム
    • 発表場所
      新潟薬科大学
    • 年月日
      2010-12-04

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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