チロシンリン酸化シグナリングによる細胞分裂制御とその破綻による細胞癌化

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22590056
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 京都薬科大学 (2012); 千葉大学 (2010-2011)
• 研究代表者: 中山 祐治 京都薬科大学, 薬学部, 教授 (10280918)
• 研究分担者: 福本 泰典 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教 (10447310) ; 山口 直人 千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (00166620)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 細胞分裂 / チロシンリン酸化 / Src チロシンキナーゼ

研究概要

細胞分裂は精巧に制御され,細胞分裂制御の破綻は細胞の癌化,癌の悪性化,細胞死に繋がる。本研究では,Src型チロシンキナーゼによるチロシンリン酸化シグナリングが分裂期スピンドル形成に関与することを見出した。また,Src活性の異常亢進により細胞質分裂が阻害され,二核細胞が形成されることを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] IshibashiK,FukumotoY,HasegawaH,Abe K, Kubota S Aoyama K Kubota S Nakayama Y Yamaguchi N. (2013)
  • 著者名/発表者名: Nuclear ErbB4 signaling through H3K9me3 that is antagonized by EGFR-activated c-Src.
  • 雑誌名: Journal of Cell Science 巻: 126 ページ: 625-637
  • DOI: doi 10.1242/jcs.116277
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nakayama Y, Matsui Y, Takeda Y, Okamoto M, Abe K, Fukumoto Y and Yamaguchi N. (2012)
  • 著者名/発表者名: c-Src but not Fyn promotes proper spindle orientation in early prometaphase.
  • 雑誌名: The Journal of Biological Chemistry 巻: 287 ページ: 24905-24915
  • DOI: doi:10.1074/jbc.M112.341578
  • 査読あり
• [雑誌論文] A novel method suitable for examining dynamic changes in proteins during mitotic progression. Matsui Y Nakayama Y Okamoto M Fukumoto Y and Yamaguchi N. (2012)
  • 著者名/発表者名: Enrichment of cell populations in metaphase, anaphase and telophase by synchronization using nocodazole and blebbistatin
  • 雑誌名: European Journal of Cell Biology 巻: 91 ページ: 413-419
  • DOI: doi 10.1016/j.ejcb.2011.12.008
  • 査読あり
• [雑誌論文] Nuclear c-Abl-mediated tyrosine phosphorylation induces chromatin structural changes through histone modifications that include H4K16 hypoacetylation. (2011)
  • 著者名/発表者名: Aoyama K, Fukumoto Y, Ishibashi K, Kubota S, Morinaga T, Horiike Y, Yuki R, Takahashi A, Nakayama Y, and Yamaguchi N.
  • 雑誌名: Experimental Cell Research 巻: 317 ページ: 2874-2903
  • DOI: doi:10.1016/j.yexcr.2011.09.013
  • 査読あり
• [雑誌論文] Degradation of filamin induces contraction of vascular smooth muscle cells in Type-I collagen matrix honeycombs. (2011)
  • 著者名/発表者名: Uchida M Ishii I Hirata K Yamamoto F Tashiro K Suzuki T Nakayama Y Ariyoshi N and Kitada M.
  • 雑誌名: Cellular Physiology and Biochemistry 巻: 27 ページ: 669-680
  • DOI: doi:10.1159/000330076
  • 査読あり
• [雑誌論文] Obata Y Fukumoto Y Nakayama Y, Kuga T Dohmae N and Yamaguchi N. (2010)
  • 著者名/発表者名: The Lyn kinase C-lobe mediates Golgi export of Lyn through conformation-dependent ACSL3 association.
  • 雑誌名: Journal of Cell Science 巻: 123 ページ: 2649-2662
  • DOI: doi:10.1242/jcs.066266
  • 査読あり
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼFynの中心体局在と紡錘体形成における機能 (2013)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,長谷川智津,中山祐治,武田祐美,盛永敬郎,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第133年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] 分裂期スピンドル形成におけるSrcシグナリングピンドル形成制御 (2013)
  • 著者名/発表者名: 武田祐美,中山祐治,松井優紀,岡本麻依,阿部紘平,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 201112本薬学会第133会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] v-Src誘導発現によるS期遅延とcyclinEの分解阻害 (2013)
  • 著者名/発表者名: 本田拓也,中山祐治,添田修平,阿部紘平,森井真理子,山口千尋,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第133年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] v-Src発現によるAuroraB局在異常と分裂期への影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 添田修平,中山祐治,本田拓也,山口千尋,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第85回日本生化学会大会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20121200
• [学会発表] 分裂期におけるスピンドル近傍でのSrcシグナリング (2012)
  • 著者名/発表者名: 武田祐美,中山祐治,松井優紀,岡本麻依,阿部紘平,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第56回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20121000
• [学会発表] 細胞分裂期同調におけるv-Src誘導発現の影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 山口千尋,中山祐治,本田拓也,添田修平,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第56回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20121000
• [学会発表] 分裂期スピンドル動態制御におけるSrc型チロシンキナーゼFynの機能 (2012)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,中山祐治,長谷川智津,武田祐美,盛永敬郎,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: ファーマ・バイオフォーラム
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] 細胞分裂期スピンドル形成に関与するSrcシグナリング (2012)
  • 著者名/発表者名: 中山祐治,松井優紀,武田祐美,阿部紘平,岡本麻依,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] 分裂期特異的なSrcシグナリングによるチロシンリン酸化局在 (2012)
  • 著者名/発表者名: 武田祐美,中山祐治,阿部紘平,津田邦彦,松井優紀,岡本麻依,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] テトラサイクリン誘導発現システムを用いたv-Src誘導発現株の作製とその解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青木杏未,中山祐治,添田修平,本田拓也,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 20120300
• [学会発表] MEK/ERK経路を介したSrcによる分裂期スピンドル形成制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中山祐治,松井優紀,阿部紘平,岡本麻依,武田祐美,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼによる分裂期スピンドルの安定化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,中山祐治,盛永敬夫郎,阿部紘平,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20111200
• [学会発表] v-Srcが誘導するchromosomal passenger complexの局在異常による細胞の多核化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 添田修平,中山祐治,本田拓也,阿部紘平,青木杏美,田村直樹,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20111000
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼFynによりリン酸化される分裂期スピンドル結合蛋白質の探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,中山祐治,盛永敬郎,阿部紘平,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20111000
• [学会発表] c-Src誘導発現による細胞分裂期チロシンリン酸化の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 武田祐美,中山祐治,阿部紘平,津田邦彦,松井優紀,岡本麻依,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 20111000
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼによる紡錘体形成制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中山祐治,松井優紀,阿部紘平,岡本麻衣,津田邦彦,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼFynによる分裂期スピンドル制御 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,中山祐治,津田邦彦,松井優紀,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] v-Src誘導発現によるAuroraBキナーゼ局在異常と多核化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 添田修平,中山祐治,青木杏未,本田拓也,田村直樹,松井優紀,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] v-Srcとc-Srcの誘導発現による細胞周期への影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 本田拓也,中山祐治,添田修平,青木杏未,松井優紀,阿部紘平,森井真理子,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110300
• [学会発表] Src型チロシンキナーゼによる分裂期スピンドル制御 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中山祐治,岡本麻依,松井優紀,津田邦彦,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] v-Src発現誘導による分裂期の異常 (2010)
  • 著者名/発表者名: 添田修平,中山祐治,本田拓也,青木杏未,田村直樹,松井優紀,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] HCT116細胞における癌遺伝子v-Src誘導発現による細胞周期への影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 青木杏未,中山祐治,田村直樹,添田修平,本田拓也,松井優紀,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 20101200
• [学会発表] 細胞分裂期における中心体でのチロシンリン酸化 (2010)
  • 著者名/発表者名: 岡本麻依,中山祐治,津田邦彦,松井優紀,福本泰典,山口直人
  • 学会等名: 第54回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20101000
• [備考]
  • URL: http://www.kyoto-phu.ac.jp/labo/seika/saito/homu.html