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2010 年度 実績報告書

イミノ糖によるタンパク質プロセッシングの制御と作用メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590059
研究機関富山大学

研究代表者

足立 伊左雄  富山大学, 大学病院, 教授 (30151070)

研究分担者 高畑 廣紀  東北薬科大学, 薬学部, 教授 (00109109)
加藤 敦  富山大学, 大学病院, 准教授 (60303236)
キーワードイミノ糖 / グリコシダーゼ / 光学異性体 / リソソーム病 / シャペロン
研究概要

イミノ糖は、単糖ピラノース環内の酸素原子が、窒素原子に置き換わった構造を有しており、各種グリコシダーゼを阻害することから低分子医薬品の候補化合物として注目を集めている。本研究課題では、従来までのD型イミノ糖だけでなくL型イミノ糖の有用性を見いだし、医薬品応用の可能性を模索することを目的としている。本年度は、ピペリジン型イミノ糖である1-deoxygalactonojirimycin(DGJ)の生理活性に着目した。D-DGJは、α-gal Aの競合的な阻害剤として見出された化合物であるが、その強力な親和性から、活性中心に結合することで変異α-gal Aタンパクの失活を最小限に抑えるファーマコロジカルシャペロンとしても機能する。そこで我々は、非天然型であるL型イミノ糖の生理活性を、酵素への阻害活性及び親和性に基づくシャペロン活性の両側面から検討を行った。L型イミノ糖はD型同様に各種リソソーム酵素に対して親和性を示したが、その効果はD体の約1/1000程度であった。α-gal Aに対する阻害様式をLineweaver-Burk plotsにより検討したところD-DGJはα-gal Aに対し競合的に、L体は非競合的に作用していることが明らかになった。次に、熱刺激からのタンパク保護作用ついて検討を行った結果、化合物非添加時と比較して、D-DGJ(5μM)またはL-DGJ(1000μM)添加により、有意な酵素活性の低下抑制作用が認められた。さらに両化合物は、R301Q変異繊維芽細胞においてもファーマコロジカルシャペロンとして機能し、α-gal A活性を顕著に上昇させることが確認出来た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Pharmacological chaperone活性を有するL型イミノ糖の可能性について2010

    • 著者名/発表者名
      小池有理子、加藤 敦、足立伊佐雄、石井 達
    • 学会等名
      第83回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20101207-10

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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