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2010 年度 実績報告書

シグナル伝達可視化によるアドレナリンβ3受容体特異的アゴニスト探索系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22590069
研究機関岩手医科大学

研究代表者

藤本 康之  岩手医科大学, 薬学部, 准教授 (60317724)

キーワード受容体 / 蛍光 / 脂肪滴
研究概要

脂肪組織では、脂肪細胞に存在するアドレナリンβ3受容体を介してアドレナリン刺激に反応し、脂肪細胞に貯蔵された中性脂質分子の分解が促進されることが知られている。脂肪細胞における中性脂質貯蔵オルガネラは脂肪滴と呼ばれ、その表面にはperilipinと称する蛋白質が存在する。脂肪細胞がアドレナリン刺激を受けるとpermpin蛋白質はリン酸化され、脂肪滴表面から離脱する。本研究では蛍光標識perilipin蛋白質の細胞内動態観察によって、生細胞におけるアドレナリン刺激受容を可視的に検出する系の開発を試みる。さらに、この系を活用することでアドレナリンβ3受容体特異的アゴニストの探索を目指す。β3受容体特異的アゴニストは肥満等の生活習慣病の解消に役立つことが期待される。
今年度は、アドレナリンβ3受容体を安定的に発現する哺乳類培養細胞の作成に取り組んだ。まず、アドレナリンβ3受容体発現用ベクターを構築することにした。その結果、予定どおり目的とする発現ベクターを構築することができたものの、安定発現細胞株の樹立には至らなかった。そのため、今後引き続き発現細胞株の樹立に努める必要がある。目的とする細胞株が樹立できた場合、細胞に各種アドレナリン受容体作働薬(アゴニスト、アンタゴニスト等)を投与してぐ薬剤依存に受容体蛋白質の細胞内分布に変化が見られるかを解析し、発現された受容体が生理的な応答をし得ることを確認する。また、樹立された細胞株をもとにperihpin-GFP融合蛋白質を発現する細胞の作成を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Convergent synthesis of fluorescence-labeled probes of Annonaceous acetogenins and visualization of their cell distribution.2010

    • 著者名/発表者名
      Kojima N., Morioka T., Urabe D., Yano M, Suga Y., Maezaki N., Ohashi-Kobayashi A., Fujimoto Y., Maeda M., Yamori T., Yoshimitsu T., Tanaka T.
    • 雑誌名

      Bioorg.Med.Chem.

      巻: 18(24) ページ: 8630-8641

    • 査読あり
  • [学会発表] ABC輸送体TAPL(ABCB9)のlysosome局在化におけるN末端領域の寄与2010

    • 著者名/発表者名
      藤本康之、前田正知
    • 学会等名
      第33回日本分子生物学会年会・第83回日本生化学会大会 合同大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2010-12-08

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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