研究概要 |
本年度は交付申請書に記載に基づき、以下の研究の成果をを得た。 Fut8のターゲットタンパク質の同定 中枢刺激薬の有効性から統合失調症やAD/HDの病態には、ドパミンやセロトニン・NMDAが関与していると考えられている。このためこれら受容体を脳組織から免疫沈降法により単離し、レクチンブロットを用いてα1,6フコース修飾を確認したところ、セロトニン受容体のうち、5HT1Aについては修飾されていることを確認した。他のものについては、可溶化条件などを検討中である。今後、5HT1Aの機能とα1,6フコースの関係を明らかにする。 コンディショナルノックアウトマウスの作成 脳・神経系の解析に適しているとされるC57/BL6マウス由来のES細胞を用いて、Fut8を標的としたコンディショナルノックアウトマウスを作製している。今年度はターゲットベクターを作成し、ES細胞で相同組み替えを行い、相同組み替え細胞を得た。今後、本細胞を用いて、キメラvマウス・ヘテロマウスの作成を行う。
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