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2010 年度 実績報告書

休止期の毛包に高発現する細胞増殖因子は毛成長をどのように制御するか?

研究課題

研究課題/領域番号 22590078
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

今村 亨  独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 主幹研究員 (80356518)

キーワード毛成長周期 / 休止期 / 繊維芽細胞増殖因子 / FGF18 / 脱毛症 / 形態形成
研究概要

研究実施者らは以前に、マウスの休止期毛包において細胞増殖因子FGF18が高発現することを発見したが、それが周期的な毛成長とどのように関わるかは不明であった。この疑問に答えるため、本研究では、(1)皮膚特異的にFgf18遺伝子をノックアウトしたマウスをCre-loxP法により作成してその表現型など生物現象を解析すること、(2)毛包構成細胞の増殖分化とin vitro毛包形成へのFGF18の影響を解析すること、(3)脱毛症とFGF18の関連を解析すること、を目的としている。平成22年度は、以下の研究を行うた。(1)として、Fgf18遺伝子を全身でノックアウトすると致死となり誕生後に起こる毛の制御に関する知見が得られないため、loxPで挟まれたエクソンを導入したFgf18遺伝子アリルを持つ遺伝子改変マウスを作成し、この領域を削除する活性を持つCre酵素を表皮特異的に発現するマウスと交配し、皮膚特異的に機能的Fgf18遺伝子を欠損するマウスを作出することに成功した。そしてマワスの日齢と毛成長周期の各相-成長期、退行期、休止期-の関係について詳細な解析を行った。(2)として、in vitroで毛包構成細胞の自己集合を経た毛包自己形成系を構築し、各種因子の有する毛包形成への影響を解析するための実験系を構築した。さらに(3)として、FGF18関連分子を毛成長関連疾患の診断治療薬として臨床応用へと展開するための研究基盤を確立するため、大学病院と連携してヒト試料を本研究に用いることについて、ヒト由来試料研究計画を各機関の倫理委員会に諮り、承認を得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 産業財産権 (2件)

  • [学会発表] Morphogenesis of proto hair follicles in vitro and effects of growth factor signaling2010

    • 著者名/発表者名
      植木美穂、織田裕子、本田絵美、今村亨
    • 学会等名
      日本研究皮膚科学会
    • 発表場所
      和歌山
    • 年月日
      2010-12-03
  • [産業財産権] 毛成長休止期短縮剤2010

    • 発明者名
      今村亨, 他
    • 権利者名
      産業技術総合研究所
    • 産業財産権番号
      特願2010-209689
    • 出願年月日
      2010-09-17
  • [産業財産権] 毛の成長周期研究モデル動物2010

    • 発明者名
      今村亨, 他
    • 権利者名
      産業技術総合研究所
    • 産業財産権番号
      特願2010-287953
    • 出願年月日
      2010-09-17

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公開日: 2012-07-19  

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