研究課題
基盤研究(C)
脳アストロサイトのカリウム緩衝機能に着目し、本機能を仲介するアストロサイト内向き整流性カリウムチャネルKir4.1の"てんかん病態"における発現変動を、各種の動物モデルを用いて解析した。その結果、大脳辺縁系(扁桃核、梨状葉など)におけるKir4.1チャネルの発現低下が全般性強直間代発作の発現に深く関与することが明らかとなった。さらに、キンドリング(燃え上がり現象)モデル等を用いた検討から、大脳辺縁系のKir4.1チャネルが、てんかん原性(発作の発症・進展)に対して抑制的な制御調節をしていることが示唆された。本研究の成果は、アストロサイトKir4.1チャネルが新たなてんかん治療標的分子として有望であることを示す。
すべて 2013 2012 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (35件) 備考 (1件)
Front. Cell. Neurosci.
巻: 7 ページ: 104
DOI: 10.3389/fncel.2013.00104
Brain Res
巻: 1517 ページ: 141-149
DOI: 10.1016/j.brainres.2013.04.009.
Neurosci. Lett.
巻: 510 ページ: 93-98
DOI: 10.1016/j.neulet.2012.01.009.
Neurobiol. Dis
巻: 41 ページ: 261-269
DOI: 10.1016/j.nbd.2010.09.013.
Biochem. Biophys. Res.Commun
巻: 400 ページ: 117-122
DOI: 10.1016/j.bbrc.2010.08.021.
J. Pharmacol. Sci
巻: 114 ページ: 99 -105
DOI: http://dx.doi.org/10.1254/jphs.10156FP
http://www.oups.ac.jp/kenkyu/kenkyuushitu/yakuhinsayou.html