小胞体ストレスを標的とした肥満への新規創薬ターゲットの創製

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22590100
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 創薬化学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 小澤 孝一郎 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (10211822)
• 研究分担者: 武田 敬 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 教授 (30135032) ; 細井 徹 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 講師 (40379889)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: レプチン抵抗性 / 小胞体ストレス

研究概要

肥満は生活習慣病の主要な危険因子である。私達は現在までの研究の結果、レプチン抵抗性(抗肥満蛋白質レプチンの作用不全)の原因が小胞体ストレスである可能性を見いだしている。本研究では、私達の見出したレプチン抵抗性改善薬の中枢移行性の向上を目的として、本化合物をプロトファルマコフォアとした化合物を作成し、本化合物の薬理作用を明らかにした。さらに、本薬物の肥満への効果を肥満モデルマウスを用いて検討した。

研究成果

• [雑誌論文] Inhibition of casein kinase 2 modulates XBP1-GRP78 arm of unfolded protein responses in cultured glial cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Hosoi T, Korematsu K, Horie N, Suezawa T, Okuma Y, Nomura Y, Ozawa K
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 7(6) ページ: e40144
  • 査読あり
• [雑誌論文] Fluvoxamine attenuated endoplasmic reticulum stress-induced leptin resistance (2012)
  • 著者名/発表者名: Hosoi T, Miyahara T, Kayano T, Yokoyama S, Ozawa K
  • 雑誌名: Front Endocrinol (Lausanne) 巻: 3(12) ページ: 1-5
  • 査読あり
• [雑誌論文] Molecular approaches to the treatment, prophylaxis, and diagnosis of Alzheimer's disease: endoplasmic reticulum stress and immunological stress in pathogenesis of Alzheimer's disease (2012)
  • 著者名/発表者名: Hosoi T, Ozawa K
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 巻: 118(3) ページ: 319-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] Stearoyl-CoA Desaturase 1 (SCD1) is a key factor mediating diabetes in MyD88-deficient mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Yokoyama S, Hosoi T, Ozawa K
  • 雑誌名: Gene 巻: 497(2) ページ: 340-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Protective effects of 4-phenylbutyrate derivatives on the neuronal cell death and endoplasmic reticulum stress (2012)
  • 著者名/発表者名: Mimori S, Okuma Y, Kaneko M, Kawada K, Hosoi T, Ozawa K, Nomura Y, Hamana H
  • 雑誌名: Biol Pharm Bull 巻: 35(1) ページ: 84-90
  • 査読あり
• [雑誌論文] TEK/Tie2 is a novel gene involved in endoplasmic reticulum stress (2010)
  • 著者名/発表者名: Hosoi T, Tamubo T, Horie N, Okuma Y, Nomura Y, Ozawa K
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 巻: 114(2) ページ: 230-3
  • 査読あり
• [雑誌論文] Myeloid differentiation factor 88 (MyD88)-deficiency increases risk of diabetes in mice (2010)
  • 著者名/発表者名: Hosoi T, Yokoyama S, Matsuo S, Akira S, Ozawa K
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 5(9) ページ: e12537
  • 査読あり
• [学会発表] 小胞体ストレスを標的とした新規抗肥満薬の探索 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山口 理恵、細井 徹、馬場 幸子、豊田 圭亮、野地 紀久子、小澤 光一郎
  • 学会等名: 第85回 日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 20130314-16
• [学会発表] 肥満における小胞体ストレス誘導性のレプチン抵抗性改善化合物の探索 (2012)
  • 著者名/発表者名: 豊田圭亮、細井 徹、小澤光一郎
  • 学会等名: 第85回 日本薬理学会年会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 20120314-16
• [学会発表] 肥満脳におけるレプチン受容体応答系抑制機構の解明と創薬:小胞体ストレスの関与 (2011)
  • 著者名/発表者名: 細井 徹、馬場 幸子、松尾 俊、山口 理恵、豊田 圭亮、茅野貴秋、大熊康修、野村靖幸、小澤 光一郎
  • 学会等名: 第38回 日本脳科学会
  • 発表場所: 沖縄県那覇市
  • 年月日: 20111008-09
• [学会発表] MyD88欠損による新規糖尿病発症メカニズムの解明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 横山 匠太、細井 徹、松尾 俊、審良 静男、小澤 光一郎
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20110328-31
• [学会発表] 新機構肥満薬における作用機構の解明 (2011)
  • 著者名/発表者名: 馬場 幸子、細井 徹、松尾 俊、山口理恵、豊田圭亮、小澤 光一郎
  • 学会等名: 第84回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20110322-24
• [学会発表] 小胞体ストレスによるレプチン抵抗性を標的とした生活習慣病に対する創薬ターゲットの探索 (2011)
  • 著者名/発表者名: 細井 徹、馬場 幸子、松尾 俊、山口 理恵、豊田 圭亮、茅野貴秋、小澤 光一郎
  • 学会等名: 第6回小胞体ストレス研究会
  • 発表場所: 岡山市
  • 年月日: 2011-10-28
• [学会発表] MyD88遺伝子欠損による糖尿病発症機構の解明～コレステロール合成制御異常の関与～ (2011)
  • 著者名/発表者名: 横山匠太、細井 徹、小澤光一郎
  • 学会等名: 第120回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2011-01-11
• [学会発表] 感染及び拘束ストレスにより誘発される摂食抑制のメカニズムの解明-視床下部 MyD88/STAT3 経路の関わり- (2010)
  • 著者名/発表者名: 木村 仁美、山脇 洋輔、細井 徹、小澤 光一郎
  • 学会等名: 第118回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] 神田 稔子, 細井 徹, 石口 瑞穂, 小澤 光一郎 (2010)
  • 著者名/発表者名: 神田 稔子, 細井 徹, 石口 瑞穂, 小澤 光一郎
  • 学会等名: 第118回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-19
• [学会発表] 小胞体ストレスを標的とした肥満治療薬の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 馬場 幸子、細井 徹、松尾 俊、山口理恵、豊田圭亮、小澤 光一郎
  • 学会等名: 118回日本薬理学会近畿部会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2010-11-19
• [備考]
  • URL: http://home.hiroshima-u.ac.jp/tiryou/index.htm