研究課題
基盤研究(C)
C1位にアルキル基が置換したフラノース型イミノ糖の触媒的不斉合成法を開発し、α-1-C-alkyl-arabinofuranoseの両エナンチオマーを合成したので、α一グリコシダーゼ阻害活性を行ったところ、意外にもより強い酵素阻害活性を示すのはD型ではなくL型誘導体であることを見出した。特に、η-ブチル基をもつL型アラビノイミノフラノース誘導体は,ラットの小腸由来のα-グリコシダーゼ阻害活性において、既存の臨床薬acarbose、voglibose、migilitolと同等以上、特にスクラーゼに対しては一桁以上の強力な阻害活性を示した。本化合物は、より低濃度で高血糖を抑えるとともに、副作用発生リスクの少ない次世代型食後過血糖改善薬となりうると考えられる。
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