研究課題
1.cis-バクセン酸およびパルミトレイン酸の合成平成22年度に引き続き、csi-バクセン酸およびパルミトレイン酸の化学合成を実施した。さらにこの脂肪酸を具リセロールにエステル化する方法について現在検討中である。平成23年度は、個々の脂肪酸の代謝速度を調べるため、1位が^<14>Cで標識された脂肪酸の合成を試みた。脂肪族アルコール体を原料として、^<14>CNを用いて効率よく合成することができた。これを用いて、in vitroでの代謝速度の解析に着手している。2.血中遊離脂肪酸分子種の変動解析遺伝的肥満、高血圧ラットにおける脂質代謝について詳細な解析を行い、肝臓においてオレイン酸合成系が著しく更新していることを明らかにした。このラット用いて血中遊離脂肪酸の解析を行い、非肥満ラットに比べ遊離脂肪酸の濃度が高いこと、特にオレイン酸濃度が高いことを明らかにした。さらにこのラットにフィブレート系薬物や糖尿病治療薬を投与し、遊離脂肪酸分子種が変化することを確認した。3.In vivoにおける遊離脂肪酸によるERストレスの評価ラットにパルミチン酸、オレイン酸、パルミトオレイン酸、cis-バクセン酸をinfusionし、肝臓、膵臓、筋肉中のERストレスを評価している。また、事前に薬物などの処理をすることによる効果について、現在解析中である。
3: やや遅れている
In vivoでの実験の解析にやや遅れが生じたため、インスリン抵抗性の評価に着手できていない。
研究にはやや遅れが出ているものの、現時点では、研究計画を変更する必要性はないと考えている。当初の計画に沿って研究の完成を目指す予定である。
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Biological and Pharmaceutical Bulletin
巻: 35 ページ: 116-120
DOI:10.1248/bpb.35.116
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Journal of Pharmacological Sciences
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