血漿遊離脂肪酸分子種構成の栄養生理学的操作によるメタボリックシンドロームの改善

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22590120
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 環境系薬学
• 研究機関: 城西大学
• 研究代表者: 川嶋 洋一 城西大学, 薬学部, 教授 (80126515)
• 研究分担者: 山崎 研 城西大学, 薬学部, 助教 (90372979) ; 坂本 武史 城西大学, 薬学部, 教授 (20187040)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 栄養科学 / 脂肪酸分子種

研究概要

血漿中の遊離脂肪酸分子種のうち、パルミチン酸(PA) はオレイン酸(OA)、パルミトオレイン酸、シスバクセン酸に比べて、培養肝細胞およびラット肝において小胞体ストレス(ERストレス)惹起能が高いことが明らかとなった。また、血清脂質低下薬クロフィブリン酸はPAのinfusion による血中遊離脂肪酸上昇を抑制させるとともに、ERストレスマーカーの発現を抑制した。以上より、血中遊離脂肪酸分子種レベルをコントロールすることで、肝臓のERストレスを低減できる可能性が示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Differential Induction of stearoyl-CoA desaturase 1 and 2 genes by fibrates in the liver of rats (2012)
  • 著者名/発表者名: Yamazaki, T., Okada, H., Sakamoto, T, Sunaga, K., Tsuda, T., Mitsumoto, A., Kudo, N. and Kawashima, Y
  • 雑誌名: Biological and Pharmaceutical Bulletin 巻: 35 ページ: 116-120
  • DOI: DOI:10.1248/bpb.35.116
  • 査読あり
• [雑誌論文] Characterization of fatty acid profile in the liver of SHR/NDmcr-cp (cp/cp) rats, a model of the metabolic syndrome (2012)
  • 著者名/発表者名: Tanaka, S., Yagi, Y., Yamazaki, T., Mitsumoto, A., Kobayashi, D., Kudo, N., Kawashima, Y
  • 雑誌名: Biological and Pharmaceutical Bulletin 巻: 35 ページ: 184-191
  • DOI: DOI:10.1248/bpb.35.184
  • 査読あり
• [雑誌論文] Induction of 1-acylglycerophosphocholine acyltransferase genes by fibrates in the liver of rats (2012)
  • 著者名/発表者名: Yamazaki, T., Wakabatyashi, M., Ikeda, E., Tanaka, S., Sakamoto, T., Mitsumoto, A., Kudo, N., Kawashima, Y
  • 雑誌名: Biological and Pharmaceutical Bulletin 巻: 35 ページ: 1509-1515
  • DOI: DOI:10.1248/bpb.b12-00243
  • 査読あり
• [雑誌論文] Clofibric acid increases the formation of oleic acid in endoplasmic reticulum of the liver of rats (2011)
  • 著者名/発表者名: Hirose, A., Yamazaki, T., Sakamoto, T., Sunaga, K., Tsuda, T., Mitsumoto, A., Kudo, N. and Kawashima, Y
  • 雑誌名: Journal of Pharmacological Sciences 巻: 116 ページ: 362-372
  • 査読あり
• [学会発表] HR/NDmcr-cp/cp ラットの肝トリグリセリド代謝に対する魚油の効果 (2013)
  • 著者名/発表者名: 桑原沙季、藤井拓也、田中静代、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第133 年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] フィブレートによる肝 LPCAT の誘導とリン脂質組成の変動 (2013)
  • 著者名/発表者名: 山崎研、 池田英里香、横田のぞみ、布施啓、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第133 年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2013-03-29
• [学会発表] SHR/NDmcr-cp/cp ラットの肝 TG 合成に対する食餌性脂肪酸摂取の影響 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中静代、桑原沙季、師富ユキ、藤井拓也、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 第56回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 昭和大学
  • 年月日: 2012-10-13
• [学会発表] クロフィブリン酸によるリゾリン脂質アシルトランスフェラーゼの誘導 (2012)
  • 著者名/発表者名: 武藤由季、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 第56回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 昭和大学
  • 年月日: 2012-10-13
• [学会発表] SHR-/NDmcr-cp ラットにおけるトリグリセリド蓄積機構の解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 田中静代、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第132年会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2012-03-31
• [学会発表] TSOD マウスの脂質代謝に対するbezafibrate および metformin の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山本博基、池ノ上智代、佐藤悠平、早坂尚子、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東邦大学
  • 年月日: 2011-10-08
• [学会発表] Stearoyl-CoA desaturase 遺伝子発現に対する fibrate 系薬物の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 岡田仁美、山崎研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東邦大学
  • 年月日: 2011-10-08
• [学会発表] 2 型糖尿病モデル SHR/NDncr-cp/cpラットの肝オレイン酸合成に対するbezafibrate および metformin の効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中静代、沢田祐一、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 第55回日本薬学会関東支部大会
  • 発表場所: 東邦大学
  • 年月日: 2011-10-08
• [学会発表] TSODマウスの脂肪酸代謝の解析 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中昭宏、山崎 研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-29
• [学会発表] GKラットにおける高脂肪高スクロース食摂食の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 堤 大輔、山崎 研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-29
• [学会発表] SHR/NDmcr-cp ラットの脂肪酸合成に対するベザフィブラートの効果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 田中静代、沢田祐一、山崎 研、工藤なをみ、川嶋洋一
  • 学会等名: 日本薬学会第131年会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2011-03-29