研究課題/領域番号 |
22590137
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
平野 和行 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (90057365)
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研究分担者 |
中村 光浩 岐阜薬科大学, 薬学部, 准教授 (30433204)
佐治木 弘尚 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (50275096)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | マイクロドーズ / 薬物血中濃度モニタリング / LC-MS/MS / MALDI-TOF/TOF / 重水素化内部標準物質 |
研究概要 |
探索的臨床試験において無作用量(薬効発現量の1/100を超えない用量又は100μgのいずれか少ない用量)をヒトに投与するマイクロドーズ(MD)臨床試験が注目されている。本研究の目的は、MD手法を薬物血中濃度モニタリング(TDM)に応用した新たなテーラーメイド医療を実現することである。そのため申請者は液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)による高感度血中濃度分析法を開発し、患者個々のTDMに適応する。MDを薬物療法開始前に実施することにより“患者の究極の薬物動態学的情報”を得ることが可能となる。その結果、投与方法(薬物選択、用量、用法)の決定および薬物中毒リスクの予測精度が飛躍的に向上し、テーラーメイド医療の質を高めることとなる。 既に申請者らは、LC-MS/MSを用いて種々の薬剤に対してMD試験に対応可能な超高感度測定系を開発している。本年度は、さらにこの技術を発展させ、MD試験に対応した超高感度分析法を、MALDI-TOF/TOFやLCMS-IT-TOFを用いて開発・検証した。安定同位体標識化合物は、非標識化合物と化学的に極めて類似した挙動を示すことから、MSによる微量定量では対象化合物の重水素標識体が内部標準物質として理想的であるとされている。申請者らの研究グループは、重水素標識化にH-D交換反を用いて内部標準物質を合成している。すなわち、MDにおけるMS分析に安定同位体標準物質用いることで、少量の血液で、感度に優れ、再現性のよい測定が可能となった。今後、MD法の有用性を動物実験で確認し、さらに、MD法で得られる血中濃度パラメータおよび代謝プロファイルを用いた臨床用量予測プログラムの開発、最後に、MD法の臨床での有用性の実証が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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