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2012 年度 実績報告書

四肢の再生メカニズムの解明:なぜ、手は手になり、足は足になるのか?

研究課題

研究課題/領域番号 22590180
研究機関金沢医科大学

研究代表者

下川 隆  金沢医科大学, 医学部, 准教授 (70302841)

研究分担者 安高 悟  金沢医科大学, 医学部, 助教 (30139787)
木南 利栄子  金沢医科大学, 医学部, 助教 (60163672)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード有尾両生類 / アホロートル / 四肢再生 / 四肢発生 / パターン決定
研究概要

有尾両生類の一種であるアホロートルを用いて、切断された四肢の再生メカニズムの分子機構を解明することを試みてきた。本研究では、マウスやニワトリの四肢発生過程で、前・後肢の決定に関与するTbx5,Tbx4に着目し、アホロートルにおいてこれらの遺伝子のクローニングを行い,四肢再生過程における発現パターンについて解析し、さらにこれらの遺伝子の四肢再生過程における機能を解析するため、再生四肢に強制発現させる実験を行った。これまでの研究結果において、Tbx については、再生過程においてTbx5は前肢にのみ、またTbx4は後肢にのみ発現が認められたところから、再生過程では、それぞれ前・後肢の決定に関与していると考えられた。Tbx5を発現するベクターを後肢にエレクトロポレーションにて導入後に切断すると、そこから生じる再生体には、前肢に類似したものから、完全な正常後肢にいたるまで、さまざまなバリエーションが認められた。形成された骨のパターンを精査すると、第4指と第5指とが癒合する傾向が認められ、第4・5遠位列足根骨のみ癒合する場合から、手根骨に加え中足骨底での第4・5中足骨の癒合、第4・5中足骨体での癒合、さらには第4・5指が完全に癒合して1本の指となるものが認められた。これらのバリエーションが生じた理由として、Tbx5の濃度によるのではないかと考えられた。Tbx4発現ベクターを前肢に導入する実験を試みたが、最終的には残念ながら後肢に類似した再生体を得ることはできなかった。発現ベクターの機能状態を再検討する必要があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Misexpression experiment of Tbx5 in axolotl (Ambystoma mexicanum) hindlimb blastema2013

    • 著者名/発表者名
      Takashi Shimokawa
    • 雑誌名

      Okajimas Folia Anat Jpn

      巻: 89 ページ: 113-118

    • DOI

      10.2535/ofaj.89.113

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lmx-1b and Wnt-7a expression in axolotl limb during development and regeneration2013

    • 著者名/発表者名
      Takashi Shimokawa
    • 雑誌名

      Okajimas Folia Anat Jpn

      巻: 89 ページ: 119-124

    • DOI

      10.2535/ofaj.89.119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Wound epithelium function in axolotl limb regeneration2012

    • 著者名/発表者名
      Takashi Shimokawa
    • 雑誌名

      Okajimas Folia Anat Jpn

      巻: 89 ページ: 75-81

    • DOI

      10.2535/ofaj.89.75

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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