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2012 年度 実績報告書

トランスポゾンを用いた発生後期鶏胚への遺伝子導入

研究課題

研究課題/領域番号 22590188
研究機関新潟大学

研究代表者

佐藤 昇  新潟大学, 医歯学系, 教授 (00254756)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード発育鶏胚 / 遺伝子導入 / トランスポゾン
研究概要

本年度はTol2トランスポゾンを用いた遺伝子導入系について、通常の発現プラスミドを用いた遺伝子導入系と対比した検討を重点的に進めた。
脊髄運動ニューロンに優位に発現するLimホメオ蛋白の一つであるislet-1遺伝子のエンハンサー領域を用いて作成したT2トランスポゾン発現ベクターと、同様のエンハンサー領域を用いたプラスミドベクターを発育鶏胚に導入し、レポーター遺伝子の発現パタンを追試、精査した。脊髄全体では前年度確認したようにTol2トランスポゾンを用いた系で前角の運動ニューロン以外でも広範に発現が認められる一方で、脊髄前角の運動ニューロンでの発現については、両者に共通して発生の進展とともに発現が減弱する傾向が認められた。Islet-1遺伝子のエンハンサーの活性をより正確に把握するため、半減期が短い変異型GFPをレポーターとして導入したところ、通常のGFPでは発現が減弱しつつも確認できるE8以降の脊髄ではGFP発現を確認することができなかった。この結果はislet-1遺伝子のエンハンサーが発育後期の鶏胚脊髄では活性が低く、通常のレポーター遺伝子の発現が確認できるのはエンハンサーの転写活性によるものではなく、既に発生初期で作られたタンパクの残存であることを示唆している。
この結果を受けて、T2トランスポゾンを用いた遺伝子導入系には、1)通常の発現プラスミドで機能する転写調節領域の選定、をまず行い、次に、2)T2トランスポゾンの系で機能する遺伝子領域の選定、を行う必要があることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Elucidation of target muscle and detailed development of dorsal motor neurons in chick embryo spinal cord.2013

    • 著者名/発表者名
      Kobayashi N, Homma S, Okada T, Masuda T, Sato N, Nishiyama K, Sakuma C, Shimada T, Yaginuma H.
    • 雑誌名

      J Comp Neurol.

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      10.1002/cne.23326.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 脊髄運動ニューロンの発生と細胞死:その標的との関連2012

    • 著者名/発表者名
      佐藤 昇、柴田昌弘、安戸方邦、伊藤健二朗
    • 雑誌名

      新潟医学雑誌

      巻: 126 ページ: 233-237

  • [雑誌論文] Neurogenin2 expression together with NeuroM regulates GDNF family neurotrophic factor receptor α1 (GFRα1) expression in the embryonic spinal cord.2012

    • 著者名/発表者名
      Shimada T, Yaginuma H, Sato N, Homma S
    • 雑誌名

      Dev Biol.

      巻: 370(2) ページ: 250-63

    • DOI

      10.1016/j.ydbio

    • 査読あり
  • [学会発表] シナプス形成期運動ニューロンへの遺伝子導入法の検討2013

    • 著者名/発表者名
      千葉映奈、長島寛、柴田昌弘、佐藤昇
    • 学会等名
      第118回日本解剖学会全国学術集会
    • 発表場所
      高松市
    • 年月日
      2013-03-30
  • [学会発表] Development of a novel model for polyglutamine pathogenesis using the chicken embryo2012

    • 著者名/発表者名
      Sato N, Nakayama H, Shibata M, Yasudo M, Ito K, Uemura O, and Okamoto H
    • 学会等名
      8th FENS Forum of Neuroscience
    • 発表場所
      バルセロナ(スペイン)
    • 年月日
      20120714-20120718

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公開日: 2014-07-24  

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