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2012 年度 実績報告書

細胞容積調節蛋白質ABCF2の細胞死誘導における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22590215
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

赤塚 結子  鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 准教授 (90321611)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード細胞容積調節 / 細胞死誘導 / ABCF2 / α-アクチニン-4
研究概要

低浸透圧刺激後の細胞容積調節に必須である容積感受性外向整流性アニオンチャネル(VSOR)の抑制性調節蛋白質として同定されたABCF2(細胞質型ABC蛋白質)は、α-アクチニン-4(ACTN4)と結合することによってVSORの活性を調節することが分かっている。低浸透圧刺激から30分経過すると細胞の表面にブレブ膜が形成されるが、そのためには細胞骨格の再構築が必要であり、そのタイミングに一致してACTN4が細胞膜に集積してくる。一方、ABCF2は低浸透圧刺激直後から細胞膜に集積してくるが、両者の結合能力は低浸透圧刺激直後に有意に高まることが分かっている。つまり、低浸透圧刺激直後はすでに細胞膜下に存在するACTN4との結合力が亢進することにより、またブレブ膜が形成される頃には新たに細胞膜へ集積するACTN4と結合することにより、ABCF2はVSORとの相互作用を抑制され、そのVSORに対する抑制機能を発揮できずに低浸透圧後の細胞容積調節が進行すると考えられる。
本研究によって、低浸透圧刺激後のABCF2の細胞膜集積に必要な領域は591番目から616番目のアミノ酸であることがわかった。
一方、アポトーシス刺激後には細胞容積の膨張を伴わずにVSORが活性化し、アポトーシス性細胞容積減少が起こることが報告されているが、本研究によって、過酸化酸素やスタウロスポリンを用いたアポトーシス刺激下では、ACTN4は細胞膜に集積するのに対してABCF2は集積しないことがわかった。つまりアポトーシス刺激下ではVSOR活性がより出やすい状況であることが考えられた。また、591番目から616番目のアミノ酸を欠失したABCF2は、アポトーシス刺激下でも細胞膜に集積せず、細胞容積の減少も野生型ABCF2と同様に抑制することがわかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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