研究課題/領域番号 |
22590220
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
仲村 朋子 (吉川 朋子) 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (30451397)
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研究分担者 |
仲村 厚志 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 助教 (50361829)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 生物リズム / 概日時計 / 末梢時計 / 卵巣 / 発光リズム / ルシフェラーゼレポーター |
研究概要 |
生体内のほとんど全ての末梢組織に、概日時計が存在する。しかし、それらの末梢概日時計が、それぞれの組織の生理機能にどのような役割を持つのかはわかっていない。そこで、卵巣をモデル器官とし、末梢時計の生理機能を明らかにするための解析を行ってきた。これまでの解析より、卵巣の概日時計はLHサージに対する卵巣の反応性を決めることにより、排卵のタイミング決定に関わる可能性が示唆された。この背後には、卵巣においてLHサージから排卵に向かう遺伝子発現カスケードのどこかに、時刻情報が入力するというメカニズムの存在が考えられる。そこで、卵巣濾胞細胞より確立された細胞株を入手し、上記の入力点を明らかにするための分子生物学的な解析に必要な実験条件の検討を行った。マウス卵巣濾胞細胞由来のKK1細胞株および、ラット卵巣濾胞細胞由来のGLHR-15細胞株を用い、時計遺伝子Bmal1の転写活性を発光によりモニターするためのプラスミドをトランスフェクションにより導入した。トランスフェクション、発光測定中の血清濃度等を検討した結果、KK1細胞株では、発光リズムを測定することができるようになった。次に、マウス卵巣由来であるKK1細胞株を用いて、さらなる解析を進めるにあたり、これまで一連の解析を行ってきたラット卵巣において見られた卵巣の概日時計に対するLHの作用がマウスにおいて再現されることを確認した。その結果、LHサージの前後で卵巣の概日時計の位相が有意に後退し、ラットで得られた結果と合致することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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