研究課題
基盤研究(C)
代謝的熱産生の部位である褐色脂肪(BAT)は、体温やエネルギー消費、体脂肪の調節に寄与することが実験動物で知られている。申請者らは核医学的手法(FDG-PET/CT)を利用してヒトBATの評価法を確立してきた。これらを踏まえて本研究では、健常成人を対象にしてBATとエネルギー消費の関係を検討して、1)2時間の急性寒冷刺激によって活性化され、それに依存して全身エネルギー消費が増える、2)BAT活性と肥満度が逆相関する、3)加齢に伴いBATが減少すると共に肥満度が上がることなどを明らかにした。さらに、温度受容体であるTRPを香辛料類似物(カプシノイド)で刺激するとBATが活性化され、長期にわたると体脂肪が減少することも明らかにした。これらの結果から、ヒトBATがエネルギー消費の一成分として体脂肪量の調節に寄与しており、BAT を活性化することにより肥満進展を防止できると結論した。
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