• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

赤血球および血小板に由来する内因性発熱物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 22590231
研究機関大阪工業大学

研究代表者

松村 潔  大阪工業大学, 工学部, 教授 (10157349)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードCD40L / 発熱 / マウス / 脳出血 / コラゲナーゼ
研究概要

本年度は昨年度からひきつづきCD40Lをマウス脳室内に投与しその発熱性を調べるとともに、CD40Lを視索前野に投与し発熱性を調べた。さらに、マウスにおいても脳出血で発熱が起こることを確認した。
CD40Lの発熱性:体温テレメータを留置したマウスをフォーレン麻酔し、以下の4群に分け実験を行った。1群:頭皮を切開し、縫い合わせ、2群:側脳室に30ゲージステンレスカニューレを刺入するが、注入なし、3群:側脳室に人工脳脊髄液(aCSF)を1-2μl注入、4群:側脳室にCD40L(1μg)を注入。麻酔回復後24時間の体温を測定した。1群、2群では前日の同時刻と比較して体温の上昇は認められなかった。3群、4群では前日の同時刻と比較して有意に体温が上昇した。しかし、その上昇の大きさについて3群と4群の間で有意差は認められなかった。次に、CD40L(1.4μg/1.4μl)およびaCSFを視索前野に投与した。CD40LによりaCSFより大きな体温上昇が認められたが、有意差は得られなかった。現在の実験条件では、aCSF単独で発熱様反応がおこり、CD40Lの効果を不明確にしている。投与方法を検討する必要がある。
マウス脳出血-発熱モデル:本研究課題の背景には、ラットにおいて観察された脳出血による発熱の解析結果がある。同様の発熱がマウスで起こることを確認する必要性が生じた。そこで、マウスにおいてコラゲナーゼを視索前野に投与し、脳出血と体温上昇の関係を調べた。コラゲナーゼにより脳出血が引き起こされ、その程度に応じて体温上昇(発熱)が起こることが確認できた。しかし、同量のコラゲナーゼを投与しても、脳出血の程度には大きなバラツキが認められ、それに応じた発熱が起こった。再現性のある脳出血-発熱モデルを作成するための検討が必要である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Inflammatory Hyperalgesia: The Role of the Prostaglandin System in the Spinal Cord2012

    • 著者名/発表者名
      Fujikawa M, Ibuki T, Matsumura K, Sawa T
    • 雑誌名

      Advances in Neuroimmune Biology

      巻: 3 ページ: 197-;207

    • DOI

      10.3233

    • 査読あり
  • [学会発表] 血小板由来サイトカインCD40LによるCOX-2誘導と発熱2012

    • 著者名/発表者名
      松村潔
    • 学会等名
      生理学研究所 温熱生理研究会
    • 発表場所
      生理学研究所(岡崎市)
    • 年月日
      20120904-20120905
  • [学会発表] 発熱メカニズム研究の流れ2012

    • 著者名/発表者名
      松村潔
    • 学会等名
      生理学研究所 温熱生理研究会
    • 発表場所
      生理学研究所(岡崎市)
    • 年月日
      20120904-20120905
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi