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2010 年度 実績報告書

糖鎖転移酵素遺伝子群と視交叉上核における概日リズム発現変動について

研究課題

研究課題/領域番号 22590232
研究機関近畿大学

研究代表者

西郷 和真  近畿大学, 医学部, 講師 (50319688)

研究分担者 楠 進  近畿大学, 医学部, 教授 (90195438)
重吉 康史  近畿大学, 医学部, 教授 (20275192)
早坂 直人  近畿大学, 医学部, 講師 (80368290)
キーワードシアル酸転移酵素 / ST8Sia VI / 視交叉上核 / 概日リズム / ST8Sia II / α-2,8-sialyltransferase8 / 糖鎖転移酵素遺伝子群
研究概要

我々記述のようにシアル酸転移酵素ST8Sia VI遺伝子の発現が視交叉上核SCN,海馬HCに特異的かつ限局的に発現しており糖鎖関連遺伝子のST8Sia VI遺伝子が概日リズムと関連していることは明暗条件(ZT)で飼育したマウスで、遺伝子発現に周期性があることをすでに見いだしていた。しかし、恒暗条件下で飼育したマウスでのST8Sia VI遺伝子が概日リズムと関連していることは不明であったため、その結果を得るために、恒暗条件下(CT)で飼育したマウスのST8Sia VI遺伝子発現の解析を行い、ZT条件下と同様に概日リズムと関連していることを本年度に発見した。また、その光刺激に対してもその反応性は上昇していた。
また、シアル酸転移酵素ST8Sia VI遺伝子のファミリー遺伝子α-2,8-sialyltransferase8b(ST8Sia II/STX)遺伝子のもSCNで振動している可能性をGeneChipで見出しているため、ST8Sia II/STX遺伝子のノックアウトマウスをジャクソン研究所より供給を受け、繁殖、凍結卵の作成した。現在、そのマウスの行動解析中である。既報告では、オープンフィールド検査(四角く区切った約1メール四方のマス目の中でのマウスの行動を観察)を解析することにより、精神的な行動異常を感知されるとされているが、飼育しているゲージ内では、徴候はみられない。また発育に関しては、特に異常を言われていないが、当施設で繁殖中のマウスでは、その発育に異常を来している可能性がある。
特にST8Sia II/STX遺伝子は少数例で、その遺伝子多型と統合失調症との関連が示唆されているため、ヒトDNAにおけるこれら、遺伝子との関連性を解析するためのSNP解析を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Chondroitin beta-1, 4-N-acetylgalactosaminyltransferase-1 missense mutations are associated with neuropathies.2010

    • 著者名/発表者名
      Saigoh K, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Human Genetics

    • 査読あり
  • [学会発表] 運動ニューロン疾患と多巣性運動ニューロバチーとの抗糖脂質抗体における検討2010

    • 著者名/発表者名
      西郷和真, 他
    • 学会等名
      第51回日本神経学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100520-20100522
  • [学会発表] 当院におけるパーキンソン病患者への麦角系ドパミン作動薬使用の現況2010

    • 著者名/発表者名
      三井良之, 他
    • 学会等名
      第51回日本神経学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20100520-20100522
  • [学会発表] 末梢神経原発の悪性リンパ腫の一例2010

    • 著者名/発表者名
      池上郁子, 他
    • 学会等名
      第68回近畿大学医学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-07-03

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公開日: 2012-07-19  

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