PPARαアゴニストを利用した新たな慢性腎臓病治療法の開発

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22590238
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 薬理学一般
• 研究機関: 信州大学
• 研究代表者: 上條 祐司 信州大学, 医学部附属病院, 講師 (50377636)
• 研究分担者: 青山 俊文 信州大学, 医学系研究科, 教授 (50231105)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 腎臓 / 慢性腎臓病

研究概要

本研究は、腎障害動物モデルに PPARαアゴニストを投与することで、糸球体および尿細管保護効果を示すか検討し、ヒトへの臨床応用の前段階としての有益な基礎情報を得ることを目的とした。2011 年に腎内 PPARαの活性化が蛋白尿による尿細管毒性を抑制できること、2012 年には、ラット Thy1 腎炎において腎内 PPARα活性化により糸球体腎炎の病勢が抑制されることを発表した。これらの研究成果から、 PPARα活性化は腎細胞保護に有益であることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] PPAR α activation protects against anti-Thy1 nephritis by suppressing glomerular NF-κB signaling. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hashimoto K, Kamijo Y et al
  • 雑誌名: PPAR Res. ページ: 1-11
  • DOI: DOI:10.1155/2012/976089.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pharmacological and toxicological advances in PPAR-Related medicines (2012)
  • 著者名/発表者名: Kamijo Y et al
  • 雑誌名: PPAR Res ページ: 1-2
  • DOI: DOI:10.1155/2012/940964.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Pretreatment by low-dose fibrates protects against acute free fatty acid-induced renal tubule toxicity by counteracting PPARα deterioration. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takahashi K, Kamijo Y et al.
  • 雑誌名: Toxicol Appl Pharmacol 巻: 252 ページ: 237-49
  • DOI: DOI:10.1016/j.taap.2011.02.012.
  • 査読あり
• [学会発表] PPAR αactivation improves glomerular injury caused by anti-Thy1 nephritis through suppression of NF- κ B signaling. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hashimoto K, Kamijo Y et al
  • 学会等名: ASN Kidney Week
  • 発表場所: San Diego, CA.
  • 年月日: 2012-11-02
• [学会発表] PPARα活性化はNF-κB 系を抑制し腎炎における糸球体障害を軽減する (2012)
  • 著者名/発表者名: 橋本幸始、上條祐司
  • 学会等名: 第55回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2012-06-03
• [学会発表] PPARα 活性化による (2011)
  • 著者名/発表者名: 橋本幸始、上條祐司
  • 学会等名: Thy1腎炎の組織障害軽減効果
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-06-16