(1) 平成25年度はT-plastinの全長(アミノ酸残基1~630)、及びN端のアクチン結合部位(アミノ酸残基1~375)、C端のアクチン結合部位(アミノ酸残基376~630)をpEGFPへサブクローニングをおこなった。今後これらのプラスミドを培養平滑筋AC01にトランスフェクションし、細胞内でplastinとアクチン線維との結合を観察する予定である。 (2) 大動脈平滑筋、および砂嚢平滑筋抽出液から直接T-plastinを抽出し種々のクロマトグラフィーで精製をおこなった。この際に前年度に作成した抗T-plastinポリクロナル抗体を使用して、クロマトグラフィーの各画分のウェスタンタンブロットをおこなうことにより、plastinを含む画分を検出した。この組織から直接得られたplastinと大腸菌で発現したplastinとを使ってアクチン線維との結合実験をおこなったところ、アクチン線維との親和性に差が見られなかった。
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