研究課題/領域番号 |
22590257
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研究機関 | 防衛医科大学校 |
研究代表者 |
伊藤 敬一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科専門課程, 准教授 (90260091)
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研究分担者 |
尾田 高志 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 病院, 講師 (90531187)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 閉塞性腎症 / αリポ酸 / 抗酸化作用 / 腎線維化 / 尿細管アポトーシス / 炎症性細胞浸潤 / TGF-β |
研究概要 |
閉塞性腎症(UUO)に対する新しい薬物治療の開発に関する研究を行った。当初、αリポ酸に加え、エリスロポエチンを用いた研究も行う予定であったが、他施設から同様の研究成果が発表され、抗酸化物質αリポ酸(ALA)を用いた検討を行った。(目的)UUOでは酸化ストレス亢進が腎障害進行の一因となっている。我々は抗酸化物質ALAがUUOの尿細管間質障害に与える影響について検討した。(方法)SDラットを用いた14日間尿管閉塞モデルで検討した。Control群(n=10)では0.5% carboxylmethyl celluloseをUUOの1日前から連日経口投与した。ALA投与群ではALA 200mg/kgを control群と同様の期間経口投与した。14日目に腎臓を摘出し、組織の保存とパラフィン切片の作成を行った。各種免疫組織学的検討、組織中TGF-β濃度の検討を行った。(結果)ALA投与群はコントロール群と比較し、間質の線維化(Maason Trichrome染色で検討)が有意に抑制(20.7±3.1 vs 57.4±6.0%)され、FSP1陽性細胞数(2.9±0.2 vs 7.3±0.2 cells/HPF)も有意に低かった。組織中のTGF-β濃度もALAの投与により有意に抑制された(5.7±0.4 vs 8.1±0.3 pmol/mg)。ssDMA染色で検討した尿細管アポトーシスもALA投与により有意に改善した(61.5±8.8 vs 91.8±8.7 apoptotic cells)。ED-1陽性マクロファージの浸潤に関しては、両群間に有意差はなかった(36.3±4.6 vs 41.2±4.2 macrophages/HPF)。(結論)αリポ酸はラットUUOモデルにおいて組織中TGF-βの産生を抑え、間質の線維化と尿細管アポトーシスを抑制した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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