抗酸化物質αリポ酸(ALA)が閉塞性腎症(UUO)の尿細管間質障害に与える影響について検討した。(方法)ラット14日間尿管閉塞モデルを用い、ALA (200mg/kg/day, 連日)の効果について検討した。(結果)ALAの投与により間質線維化が抑制され、FSP1陽性細胞数も有意に低下した。組織TGF-β1濃度もALA投与で抑制され、尿細管アポトーシスもALA投与により有意に改善した。(結論)ALAは腎臓のTGF-β1の産生を抑え、腎障害を抑制する。UUO治療における新しい薬物治療となる可能性が示された。
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