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2010 年度 実績報告書

非浸潤性乳癌における性ホルモン作用の解明:内分泌療法の更なる向上をめざして

研究課題

研究課題/領域番号 22590305
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 貴  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10261629)

キーワード非浸潤性乳癌 / エストロゲン / マイクロアレイ
研究概要

本研究課題に関する、平成22年度の主な研究成果は以下の如くである。
1.非浸潤性乳癌組織におけるエストロゲン受容(ER)及びエストロゲン応答遺伝子の解析
非浸潤性乳管癌(pDCIS)20例及び浸潤癌成分(IDC-c)と乳管内癌成分(DCIS-c)をともに含むIDC20例を用いて免疫染色を行ったところ、エストロゲン受容体(ER)の発現頻度は3群とも大きな違いはみられなかったが、Ki67はpDCISで最も低かった。更にER陽性例(3群とも4例づつ)に対してマイクロアレイを施行した結果、pDCISは他群とは大きく異なるエストロゲン応答遺伝子の発現パターンを示した。従ってpDCISにおけるエストロゲン作用はDCIS-cやIDC-cとは異なっている可能性が示唆されるため、来年度はそのなかでも増殖や悪性度に関係すると思われる新規性の高いいくつかの遺伝子に関し、非浸潤性乳癌における発現意義を精査する予定である。
2.ER陽性閉経後DCIS患者におけるアロマターゼ阻害剤の有効性の解析
UMIN CTR臨床試験登録(UMIN 000003101)を開始した。平成23年度末まで登録を行い、平成24年度に「非浸潤性乳癌組織における性ホルモン濃度の検討」、「非浸潤性乳癌における性ホルモン応答遺伝子の発現と内分泌療法に対する意義」に関する解析を行う予定である。
3.ER陽性DCIS培養細胞株の作製
ERを強制発現したDCIS細胞を作製中である。この細胞を用いて、来年度「非浸潤性乳癌細胞における性ホルモン応答遺伝子の発現意義」に関する解析を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Immunolocalization of estrogen-producing and metabolizing enzymes in benign breast disease : comparison with normal breast and breast carcinoma.2010

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Y, Mildi Y, Hirakawa H, 以下7名略, Suzuki T.
    • 雑誌名

      Cancer Sci

      巻: 101 ページ: 2286-2292

    • 査読あり
  • [学会発表] Expression of estrogen-related enzymes in benign breast disease comparison with normal breast and breast carcinoma2010

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Y, Onodera Y, Miki Y, 以下2名略, Suzuki T.
    • 学会等名
      日本癌学会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20100922-20100924

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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