研究概要 |
EBウイルス関連胃癌の研究を通して,STAT3の構成的活性化がEBウイルス関連胃発癌,進展に重要である可能性を見いだした.また、多くの研究により、STAT3は発癌過程で極めて重要であるということが証明されてきた.本研究では、炎症と発癌を繋ぐ転写因子STAT3に着目した新分類;「STAT3構成的活性化胃癌」の確立を目指す.この新分類が,基礎と臨床を繋ぐ,病理的な具体的なアプローチのモデルとなると考えられ,また,治療や予防に直結するサブグループとなる可能性もあり,臨床病理学的意義は極めて高い.本研究では,STAT3構成的活性化胃癌の特徴的な一つの分子的側面を解明したので報告する.
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