研究概要 |
免疫組織化学とfluorescence in situ hybridization (FISH) を使って475例の胃癌を検索した結果、51 例にHER2遺伝子増幅を持った癌細胞を認め、21 例(42%)でその増幅は不均一であった。Multiplex ligation-dependent probe amplification (MLPA)及びFISH では、HER2とMYCの同一腫瘍細胞内での増幅が8例に、同じくMYCとFGFR2またはEGFRの同時増幅がそれぞれ1 例にみられた。一方、HER2とEGFR 、HER2/FGFR2 , HER2/MET/FGFR2の同一腫瘍内で異なる細胞上での増幅がそれぞれ7例、1例、1例にみられた。この結果は、胃癌に対する、個別化分子標的療法を行う上で重要であると結論された。
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