研究概要 |
CHFR 遺伝子が異常メチル化により失活した肺扁平上皮癌 QG56 培養細胞に CHFR 遺伝子を導入した(QG56+)。QG56+細胞はコントロール細胞 (QG56-) に比べて有意に増殖速度と細胞運動性が低下し、また多核、あるいは巨大な核を持った細胞が有意に減少した(QG56-24.4%, QG56+3.6%, p<0.05)。フローサイトメトリーによる解析で、 CHFR 導入により異数体が減少する傾向にあった (QG56-10.1%, QG56+1.8%, p=0.08)。以上の結果より、 CHFR 導入により肺扁平上皮癌細胞の悪性形質が低下することが示唆され、 CHFR 異常は治療対象となり得ることが示された。
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