研究課題/領域番号 |
22590324
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
新野 大介 久留米大学, 医学部, 准教授 (20426563)
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研究分担者 |
大島 孝一 久留米大学, 医学部, 教授 (50203766)
杉田 保雄 久留米大学, 医学部, 教授 (80216316)
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キーワード | ウイルス / 病理学 / ATLL / HTLV-1 / 肝炎 |
研究概要 |
本研究は血清疫学調査によりHTLV-1抗体陽性で原因不明の肝機能異常症例をスクリーニングし、臨床的、統計学的、組織学的にHTLV-1関連肝炎の疾患概念を確立することが目的である。 平成23年度、我々は劇症肝炎様症状を示した成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)の4症例を長崎の関連施設で見つけた。我々はその4症例の組織を用いて免疫染色を行い、臨床病理学的に解析し学会報告した。平成24年度に論文化する予定である。 平成23年度、我々はATLLのリンパ節病変やATLL cell lineにおいて、HBZ geneのIn Situ Hybridizationを行い、HTLV-1の同定を行った(Shimizu-Kohno et al.Cancer Sci.102(7):1432-6,2011)。我々はこの手法を使って、HTLV-1抗体陽性で原因不明の肝機能異常症例を見つけ出し、組織学的にHTLV-1関連肝炎の疾患概念を確立する予定である。そのために現在、HBZ geneのIn Situ Hybridizationを改良し精度を上げるために、北里大学臨床検査学佐藤教授と共同研究を行なっている。 また、長崎太学消化器内科から11例のHTLV-1抗体陽性慢性C型肝炎症例の肝生検組織を提供して頂いており、HTLV-1の有無で慢性C型肝炎の治療反応性と組織像はどのように異なるかを検討している。平成24年度にそれらの検体を用いてFoxp3の発現と組織像、臨床データを検討し報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
HTLV-1同定のためのHBZ geneのIn Situ Hybridizationが難しく、時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
HTLV-1抗体陽性で原因不明の肝機能異常症例を見つけ出し、組織学的にHTLV-1関連肝炎の疾患概念を確立する予定である。そのために現在、北里大学臨床検査学佐藤教授と共同研究を行い、HBZ geneのIn Situ Hybridizationを改良し精度を上げるために工夫している。
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