研究課題
基盤研究(C)
胃癌は加齢とともに発生率が急増する代表的ながんであり、これまで組織型に基づき分化型癌・未分化型癌の2つに大別され発癌経路が研究されることが多かった。しかし胃癌の中には組織学的多様性を示す腫瘍が少なからず存在し、従来の組織分類と発癌経路を一対一で関連づけることは困難であることが判明してきた。そこで我々はマイクロサテライト不安定性(MSI)を指標として検討した結果、MSIは高齢者、女性、乳頭腺癌と充実型低分化腺癌で高率であることを見出した。この高齢者に特徴的な胃癌におけるmicroRNAプロファイルを検討したところ、大腸癌と異なり、胃癌ではmicroRNAプロファイルとMSIとの関連性は認められなかった。これは胃癌の多様性に関係しているかもしれない。また、低分化腺癌の充実型と非充実型とでは異なるmicroRNAプロファイルを示したことから、充実型と非充実型とは異なる発癌経路を経て発生する可能性が示唆された。
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Gastric Cancer
巻: (in press)
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