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2010 年度 実績報告書

マルチパラメータ解析技術を利用した腫瘍マーカーの網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 22590334
研究機関山口大学

研究代表者

近藤 智子 (古屋 智子)  山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30379979)

キーワードセルアレイ / 腫瘍マーカー / サイトメトリー
研究概要

本研究課題では50種類以上のヒトがん由来の細胞株について、20から30種類の腫瘍マーカー、がん関連遺伝子の発現を、セルアレイシステムおよびMI-chipを用いて網羅的に定量、解析し、それらの発現レベルを指標にした腫瘍細胞の分類を試みようとするものであるが、初年度の22年度は細胞固定法、セルアレイ作成、免疫染色およびレーザースキャニングサイトメーター(LSC)の測定などについて最適化を目指し、20種類の細胞を対象に10種類の腫瘍マーカーの発現レベルを測定した。
培養細胞の固定法は厳密には測定する腫瘍マーカーごとに推奨される固定法にすべきであるが、セルアレイスライドグラス上に細胞をスポットする際の溶液の速乾性も考慮し、アルコール固定に決定した。セルアレイに細胞をスポットさせる際の細胞濃度については1.0~2.0×10^6個/mlに調整するとセルアレイスポッターで自動的におこなってもスポット内の細胞密度が測定に適したものになることがわかった。セルアレイには50個のスポットがあり最大50種類の細胞について一度に測定することが可能であるが、免疫染色の操作中に細胞がセルアレイからはがれてしまうことがある。このため同じ細胞を複数スポットにのせる必要があるが、検討の結果同一細胞を少なくとも5スポットにのせれば評価に十分な数の細胞が測定できることがわかった。
以上の結果、今後の実験で用いるセルアレイは、1)細胞はアルコール固定、2)自動スポッターを用いる際の細胞濃度は1.0~2.0×10^6個/ml、3)1枚のセルアレイで測定する細胞の種類は最大でも10種類とすることを決定した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] DNA copy number aberrations associated with the clinicopathological features of colorectal cancers : Identification of genomic biomarkers by array-based comparative genomic hybridization.2011

    • 著者名/発表者名
      Nakao M
    • 雑誌名

      Oncol Rep.

      巻: 25(6) ページ: 1603-1611

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Loss of BCL2L10 protein expression as prognostic predictor for poor clinical outcome in gastric carcinoma.2010

    • 著者名/発表者名
      Xu JD.
    • 雑誌名

      Histopathology

      巻: 57(6) ページ: 1365-2559

    • 査読あり
  • [雑誌論文] DNA copy number aberrations associated with aneuploidy and chromosomal instability in breast cancers.2010

    • 著者名/発表者名
      Kawauchi S
    • 雑誌名

      Onco Rep.

      巻: 24(4) ページ: 875-883

    • 査読あり
  • [学会発表] 乳癌のゲノムアレイ解析2010

    • 著者名/発表者名
      古屋智子
    • 学会等名
      第20回日本サイトメトリー学会
    • 発表場所
      東京・東京慈恵会医科大学
    • 年月日
      2010-06-26

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2013-11-08  

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